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「うちのゴミ袋に何入れてるの?」ご近所さんの迷惑行為を、ある物で特定した意外な方法とは?【短編小説】
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毎週重くなるゴミ袋の謎
最近、ちょっとした悩みがありました。それは、毎週ゴミの日の朝に出すゴミ袋が、決まって不自然に重くなっていることでした。
最初は気のせいかと思ったんです。でも、明らかに自分が出した覚えのないゴミで、袋がパンパンになっている週が続きました。共用のゴミ捨て場なので、誰かが間違えているのかもしれません。
でも、私の名前を書いたシールを貼っているゴミ袋に、わざわざゴミを追加するなんて……。少し気味が悪く、腹立たしい気持ちが日に日に増していきました。
ある朝、いつものようにゴミを出しに行くと、隣人の中島さんが「おはようございます」と爽やかに挨拶してくれました。私も挨拶を返しましたが、その時、ふと彼女が持っていたコンビニの袋が目に入りました。
うちのゴミ袋に、よく同じ種類のコンビニのゴミが入っていたことを思い出したのです。もちろん、ただの偶然かもしれません。証拠も何もないですし、穏便に解決したいと思いました。
そこで私は、ある作戦を思いつきました。
次のゴミ出しの前夜、私は自分のゴミ袋の口を少しだけ開けて、中に百円ショップで買ったキラキラ光る金色のラメをこっそり振りかけておいたんです。もし誰かがゴミを無理やり押し込もうとすれば、手や服にこのラメが付着するはず……。
単純な仕掛けですが、効果はあるかもしれないと思いました。
ついに犯人特定!
そして翌朝。ゴミ袋は案の定、パンパンに膨れ上がり、重くなっていました。私は何も言わず、いつも通りゴミを捨てに行きました。
その日の午後、アパートの廊下でばったり中島さんと会いました。彼女は「こんにちは、木下さん」とにこやかに話しかけてきます。
その時、私は見てしまいました。彼女が着ているカーディガンの袖口に、見慣れた金色のラメが数粒、キラリと光っていたのです。
私は意を決して、穏やかな口調で言いました。
「中島さん、実は最近、うちのゴミ袋に誰かがゴミを追加しているみたいで困っていたんです。それで、目印に金色のラメを入れておいたんですけど……もしかして、何かご存じですか?」
私の言葉に、中島さんの顔は一瞬で青ざめました。そして、観念したように小さな声で「ごめんなさい……。うちのゴミが多くて、つい……」と謝罪してきたのです。
その後、中島さんからの不法投棄は一切なくなりました。少しだけ胸がスッとする、そんな出来事でした。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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