MENU

Share

「これ、誰のスマホ?」職場に落ちていた1台の携帯。そこに残されていた恐ろしいメモとは?【短編小説】

これ誰のスマホ職場に落ちていた1台の携帯そこに残されていた恐ろしいメモとは短編小説

残業中に見つけたのは?

「お疲れ様でしたー」

終業のチャイムが鳴り、同僚たちが次々とオフィスを後にしていく中、私、佐藤美咲(さとうみさき)は一人、残業の準備を始めていました。
パソコンに向かい、キーボードを叩いていると、ふとデスクの下に何か光るものがあるのに気がつきました。

「ん?なんだろう…」

手を伸ばして拾い上げてみると、それは一台のスマートフォンでした。落ち着いたネイビーのシンプルなスマホケース。見覚えのないそのスマホは、おそらく今日、打ち合わせに来ていた取引先の誰かの忘れ物でしょう。

「どうしようかな…」

とりあえず、電源を入れて持ち主の手がかりを探そうとした、その時でした。ロック画面に表示された通知に、私の目は釘付けになりました。

【リマインダー:次のターゲットは佐藤美咲】

「え…?」

一瞬、何かの間違いかと思いました。同姓同名の別人のことだろう、と。しかし、そのメモの下には、私が勤めている会社の名前と、ご丁寧に所属部署まで書かれていたのです。
背筋が凍る、とはこのことでしょうか。心臓がドクドクと大きく脈打ち、冷たい汗が背中を伝うのを感じました。

これは、一体どういうこと…?

震える手でスマホを握りしめ、私は混乱していました。単なるいたずら?それとも、これは誰かからの警告…?考えれば考えるほど、悪い想像ばかりが頭を駆け巡ります。

オフィスにいたのは?

ふと、オフィスの入り口に誰かの気配を感じました。

「すみません、忘れ物をしてしまって…」

そこに立っていたのは、今日の打ち合わせに参加していた、取引先の田中誠(たなかまこと)さんでした。人の良さそうな笑顔を浮かべる彼を見て、私は少しだけ安堵しました。

「あ、田中さん。これ、田中さんのスマホですか?」

私が差し出したスマホを見て、彼は「ああ、よかった!」と胸を撫で下ろしました。そして、私にこう言ったのです。

「すみません、変なメモを見られちゃいましたかね?あれ、今度参加するイベントの役の名前なんですよ。驚かせちゃってたら、ごめんなさい」

そう言って、彼は悪戯っぽく笑いました。私は、全身の力が抜けていくのを感じながら、乾いた笑いを返すことしかできませんでした。人騒がせな冗談に、心底ほっとした夜でした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

【他のおすすめ短編小説】

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

【GLAM公式LINE友だち登録キャンペーン実施中!】
友だち登録&アンケート回答で「Amazonギフトカード」など好きな商品を選べるギフトを毎月抽選で5名様にプレゼント!
\ 今すぐ応募する /

 

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

おすすめ記事

Ranking