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夫は頼れず義母の言いなりだった私。育児論を押し付ける義母を黙らせた静かなる正論【短編小説】

逃げ場のないアドバイス地獄
「お義母さん、もうやめてください!」
何度、喉まで出かかった言葉を飲み込んだことでしょう。
初めての出産を終え、息子の世話に追われる毎日は、幸せながらも不安でいっぱいでした。そんな私の心をさらにかき乱すのが、週に何度もアポなしでやってくる義母の存在でした。
「あらあら、また抱っこして。そんなに甘やかしたら抱き癖がつくわよ」「ミルクだけじゃ栄養が偏るから…」「昔はね…」
義母の口から出るのは、いつも私のやり方を否定する言葉ばかり。良かれと思って言ってくれているのは分かります。
でも、時代も子育ての常識も変わっています。
夫の佐藤に相談しても「母さんも悪気はないんだよ」と、どこか他人事。私は日に日に追い詰められていきました。
その日、事件は起きました。私が息子の様子を見ながらミルクを作っていると、背後から来た義母が「量が少ないんじゃないの?もっと濃くしないと!」と言って、私の手から哺乳瓶を奪おうとしたのです。
その瞬間、私の中で何かがプツリと切れました。
一言が変えた、義母との新しい関係
私は静かに振り返り、義母の目を真っ直ぐ見て言いました。
「お義母さん。この子の母親は、私です」
突然のことに驚く義母を前に、私は続けました。
「この子の将来に対する責任は、すべて夫と私が持ちます。ですから、ご自身の発言に『責任』が取れないのであれば、どうか、これ以上口出しするのはやめていただけませんか?」
シン…と静まり返るリビング。私の気迫に、義母は何も言い返せずに固まっています。ちょうど帰宅した夫も状況を察し、「母さん、ごめんな。でも、この子の親は俺たちだから。どうか見守っていてほしい」と私の肩を抱いてくれました。
あの一言以来、義母が子育てに口を出すことは一切なくなりました。今では程よい距離を保ちながら、孫の成長を優しく見守ってくれる、良いおばあちゃんです。
子育ての主役は親である私達なのだと、あの時、勇気を出して伝えて本当に良かったと思っています。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本文はフィクションです。実際の粉ミルクの調乳は、必ず製品表示および公的ガイドラインに従ってください。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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