MENU

Share

私の努力を横取りした同僚が栄光の表彰台へ。だが表彰の直後に突きつけられた真実とは【短編小説】

私の努力を横取りした同僚が栄光の表彰台へだが表彰の直後に突きつけられた真実とは短編小説

スポットライトを浴びる同僚

全社員が集まる中、ひときわ明るいスポットライトを浴びてステージに立つ同僚の鈴木さん。
社内で最も優れた成果を上げた社員に贈られる、年に一度の「社長賞」の表彰式です。

彼女が勝ち取ったとされる大型契約、その企画の根幹をほとんど一人で考え抜いたのは、私なのに…。
悔しさで唇を噛みしめていると、鈴木さんが満面の笑みでスピーチを始めました。

「この度は、このような栄誉ある賞をいただき、感無量です。この企画は、私が文字通り寝る間も惜しんで、情熱を注いで作り上げたものです…」

その時でした。にこやかに拍手を送っていたはずの高橋部長が、すっと立ち上がりマイクを手に取ると、そのままステージに上がったのです。

すべてを見ていた上司

「鈴木くん、素晴らしいスピーチをありがとう。だが、一つだけ全社員の前で確認させてほしい」

会場がざわめき、静まり返ります。部長は笑顔のまま続けました。

「プレゼン資料の結論部分で使われている『灯台』の比喩。あれは確か、一ヶ月ほど前に佐藤君が私のところに相談に来た時に、彼女が使っていた表現だったと思うんだが。君はいつ、あの見事な比喩を思いついたんだい?」

鈴木さんの顔からさっと血の気が引いていくのが、遠くからでもはっきりと分かりました。そう、企画に行き詰まっていたあの日、部長に相談した際にぽろっと口にした「暗闇を照らす灯台のような…」という例え。

それを部長が覚えていてくださったのです。
そして、そのアイデアが企画の核として資料に盛り込まれていることも。部長は、私の日々の努力も、鈴木さんの怪しい行動も、すべてお見通しだったのでした。

部長の暴露で、会場の空気は一変しました。
鈴木さんは何も言えず、ただ青ざめて立ち尽くすだけ。後日、この一件で彼女は社内規定に基づき厳重な処分を受け、本来の企画者である私が、改めて社長賞を受け取ることになりました。

人の努力は、誰かが必ず見ていてくれる。そう心から実感できた、忘れられない出来事です。

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

【他のおすすめ短編小説】

 

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

【GLAM公式LINE友だち登録キャンペーン実施中!】
友だち登録&アンケート回答で「Amazonギフトカード」など好きな商品を選べるギフトを毎月抽選で5名様にプレゼント!
\ 今すぐ応募する /

 

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

おすすめ記事

Ranking