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「うちの彼氏は一流企業勤めなの」得意げな友人が言葉を失った逆転の関係とは!?【短編小説】

友人の彼氏マウント
友人である由美との月一回のカフェ巡り。
それがここ最近、少しだけ憂鬱な時間になっていました。
理由はただ一つ、彼女の彼氏自慢があまりにもすごいからです。
「この前もね、うちの和馬が大きなプロジェクトを任されたんだって!やっぱり有名大学を出て、一流企業に勤めてる人は違うよねー」
アイスティーの氷をカランと鳴らしながら、由美はうっとりとした表情で語ります。
彼女の彼氏である和馬は、誰もが知る大企業のエリート。
そのことを聞くのは、もう何度目でしょうか。そしてお決まりのように、話の矛先は私に向かいます。
「美香の彼氏は、どんな人なの?」
悪気はないのかもしれません。
でも、その聞き方にはどこか「あなたの彼氏は、私の彼氏ほどすごくはないでしょ?」というニュアンスが感じられて、私はいつも言葉を濁してしまいます。
「うーん、普通の人だよ。真面目に仕事してる」
そう答えるのが精一杯でした。
凍り付いた友人、真実が明らかになる瞬間
そんなある日、私は彼である圭一さんの会社の懇親パーティーに同伴することになりました。
あまりこういう場は得意ではないのですが、彼が「ぜひ紹介したい」と言ってくれたので、少しおしゃれをして会場に向かいました。
立食形式の会場で、圭一さんと談笑していると、ふと聞き覚えのある声がしました。
「あ、美香!奇遇だね!」
そこにいたのは、腕を組んで得意げな顔をした由美と、その隣で少し緊張気味の和馬さんでした。
「こちらは彼氏の和馬。この会社の期待のエースなのよ!」
由美が私に彼を紹介した、その時です。
隣にいた和馬さんの顔が、さっと青ざめていくのが分かりました。
彼の視線は、私の隣にいる圭一さんに釘付けになっています。
「部長…!お疲れ様です!」
和馬さんは慌てたように深々と頭を下げました。一瞬、何が起きたか分からなかった様子の由美でしたが、和馬さんの言葉と態度で全てを察したようです。彼女が自慢していた「エリートの彼氏」が、私の彼氏である圭一さんの「部下」だったのです。
圭一さんがにこやかに私を紹介すると、由美は「あ…えっと…」と顔を引きつらせたまま固まってしまいました。さっきまでの自信に満ちた彼女はどこにもいません。気まずい空気が流れる中、私は彼女に聞こえないくらいの小さな声で「こちらこそ、いつも彼がお世話になってます」とだけ返しました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて空想のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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