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「そのクマ、ヤバくない?」→言われた翌日、私は“コスメカウンター”で運命の一本に出会った【短編小説】

「そのクマ、ヤバくない?」→言われた翌日、私は“コスメカウンター”で運命の一本に出会った【短編小説】
同僚のある一言が始まりでした
「そのクマ、やばくない?」
同僚が悪気なく放ったその一言に、思わず笑ってごまかしたけれど、内心グサッときた。
確かに最近、毎朝鏡を見るたびに目元がどんよりしていた。
寝不足ってわけでもない。スキンケアもそれなりにしてる。
でも、コンシーラーで隠そうとしても逆に浮いてしまって、厚塗り感だけが残る。
なんかもう、疲れてるようにしか見えない自分がつらかった。
その日の夜、鏡の前でクマを指で軽く引っ張ってみた。
うっすら青黒く、目の下に定着している影。きっと前からあったのに、「指摘されるまでは見ないふりしてた」ことに気づいて、ちょっと情けなくなった。
運命の出会いが待っていました
次の日、仕事帰りにふらっとデパートのコスメカウンターに立ち寄った。
普段はドラッグストア派だったけど、もうごまかしじゃダメだと思ったから。
対応してくれたBAさんが、私の目元を見て「これは血行不良系の青クマですね」と即答。
明るいだけのコンシーラーじゃダメで、オレンジ系のコントロールカラーを仕込んでから、薄づきのコンシーラーを重ねるのがポイントなんだとか。
「この2本、順番に使ってみてください」
そう言って試してくれたアイテムを鏡で見た瞬間、思わず声が出た。
目元の影が、ない。
厚塗り感もなく、自然に明るい。
むしろ肌そのものが明るく見える気がする。
大げさかもしれないけど、そのとき初めて「自分の顔に希望を持てた」気がした。
もちろん即買いした。
それからは、朝のメイクで“目元を整えること”が楽しみになった。
ただクマを隠すんじゃなく、「ちゃんと自分に手をかけてる」って感覚が、心まで明るくしてくれた。
数日後、例の同僚が「え、今日なんか元気そうじゃない?」って言ってきた。
私は笑って、「うん、目元だけはね」とだけ返した。
あの頃の私には想像もできなかった。
でも――変われたのは、あの日、スキンケアと向き合う”きっかけ”があったから。
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【編集部注】
本記事は創作の小説であり、登場する人物や団体、出来事はすべて架空のものです。記事内で描かれているスキンケアの効果や肌の変化は物語上の演出であり、同様の結果を保証するものではありません。肌のトラブルにお悩みの方は、専門の医療機関にご相談ください。
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