MENU

Follow Us

Share

「私が合コンしたがってる?」LINEで嘘を流す友人のグループに”ご本人様”が降臨。地獄の公開処刑が始まった…【短編小説】

私が合コンしたがってるLINEで嘘を流す友人のグループにご本人様が降臨地獄の公開処刑が始まった短編小説

謎の合コンの誘いの正体

大学を卒業して数年、仕事にも慣れてきた頃の話です。

最近、職場の同僚や他の友人から「美咲って今、合コンしたいの?良い人紹介しようか?」と頻繁に聞かれるようになりました。
彼氏もいない時期だったので不思議に思いながらも、「そんなことないよ」と笑って流していました。
しかし、あまりにも多くの人から同じことを言われるので、何かがおかしいと感じ始めたのです。

そんなある日、親友の莉子(りこ)から深刻な顔でLINEが届きました。
「美咲、これ見て…」
送られてきたのは、あるLINEグループのスクリーンショットでした。
そこには、私の名前で「最近出会いなくて寂しいから誰か合コンセッティングしてくれないかな~?笑」という、全く身に覚えのないメッセージが。

発信者は、なんと私もよく知る友人の亜紀(あき)でした。
亜紀は私のフリをして、共通の知人が多くいるグループで、私が合コンを熱望しているかのような嘘の噂を広めていたのです。
おそらく、私をからかいの対象にして楽しんでいたのでしょう。

グループに本人登場

頭に血がのぼるのを感じましたが、同時に冷静にならなければと思いました。
私は莉子にお願いして、その問題のLINEグループに招待してもらうことに。

莉子が私を招待し、グループのメンバーが「え、誰?」とざわついたタイミングで、私はメッセージを送りました。
「皆さん、はじめまして。このグループで『合コンをしたがっている』と噂になっている、美咲です」
一瞬、グループの空気が凍り付いたのが画面越しにも伝わってきました。

続けて、私はこう書き込みました。
「この話は、亜紀さんが作った嘘です。私は合コンを希望した事実はありません。どうしてこんな嘘をついたのか、説明してもらえますか?」

”ご本人様”の突然の登場と暴露に、グループ内はパニック状態に。
亜紀は「ご、ごめんなさい…面白半分で…」と白状しましたが、後の祭りです。
彼女はすぐにグループを退会し、他のメンバーからは私への謝罪の連絡が殺到しました。

人の噂話の怖さと、それに乗じて他人を貶める人間の存在にショックを受けましたが、同時に本当の友達である莉子の存在のありがたさを改めて感じました。
この一件で、付き合うべき友人が誰なのかがハッキリと分かり、人間関係が整理できたので、今となっては良かったのかもしれません。

 

この記事を呼んだ人が次に読む人気小説はこちら

会員制クラブで友人が撮影ルール違反。一枚の写真が招いた「高額罰金」と「友情崩壊」

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

おすすめ記事

Ranking