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グアムのアガニアハイツ・ココナッツフェスティバルに参加!ココナッツを祝う地元イベントを体験しました♪

ココナッツフェスティバル Mayor Richard B Arroyo

▲ココナッツフェスティバル アガニアハイツ村長 Mayor Richard B Arroyo氏

 
グアムで最も重要な在来植物といえば、ココナッツです。グアムではココナッツの重要性を祝うものとして、毎年ココナッツフェスティバルが開催されています。地元祭りの側面が強いイベントですが、観光客もローカルの文化を体験できる貴重な機会です。
 
今回、筆者は2025年4月25日~27日で開催された「第17回アガニアハイツ・ココナッツフェスティバル」に訪れ、グアムのローカル文化を体験してきました。その時の現地レポをお伝えします。
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ココナッツフェスティバルとは

ココナッツフェスティバル

ココナッツフェスティバルはグアムで毎年開催されているイベントで、チャモロ文化におけるココナッツの重要性を祝うものとなっています。
 
2025年には、4月25日(金)~27日(日)の期間で、アガニアハイツ村の区役所のグラウンドにて「第17回アガニアハイツ・ココナッツフェスティバル」が開催されました。アガニアハイツ村の区役所はタモンの中心地から車で約20分の場所にあります。
 
 
先述の通り、ココナッツはグアムにとって最も重要な在来植物といっても過言ではありません。ココナッツは、古代から現代に至るまで、グアムで盛んに活用されてきました。
 
「捨てる部分がない」といわれるほどの万能果実で、果肉は食用にされ、すりおろした実から絞ったココナッツミルクはチャモロ料理の定番であり、またココナッツミルクはヘアオイルやボディオイルなどに加工されています。
 
ココナッツフェスティバルでは、ココナッツの重要性を祝うと同時に、出店で地元料理やドリンクを販売したり、子ども向けのイベントを開催したりと、地域に根ざしたイベントのように感じられます。開催期間中には、アガニアハイツ村の住民を中心に多くの参加者が集まり、この3日間で大きな盛り上がりを見せていました。
開催スケジュール 場所
・4月25日(金)17:00~22:00
・4月26日(土)12:00~21:00
・4月27日(日)12:00~21:00
Agana Heights Mayor’s Office Grounds
(アガニアハイツ村の区役所のグラウンド)

ココナッツフェスティバルは1948年からの歴史がある祭り

ココナッツフェスティバルは、グアムで昔から開催されている祭りの1つです。1948年に、オスカー・カルボ神父がイナラハン村で最初のココナッツフェスティバルを開催しました。

イナラハン天然プール

▲イナラハン村といえば、自然でできた「イナラハン天然プール」が観光客に人気

 

1944年、アメリカ軍が日本軍からグアムを奪取した年に、かつては主要な作物であったココナッツは甚大な被害に遭いました。大きな被害に遭ったココナッツに注目を与えるため、当時ココナッツフェスティバルが開催されたといいます。その後6年間ココナッツフェスティバルが続きましたが、しばらく開催はされていませんでした。

 

そして半世紀以上経った2010年、ヒストリック・イナラハン財団(HIF)が、村の守護聖人であるサンホセ(聖ヨセフ)を称える毎年恒例の祭り・フィエスタとあわせて、このココナッツフェスティバルを復活させました。

 

その後、島内では今もココナッツフェスティバルが開催されています。ココナッツの重要性を伝える、また島民同士のつながりを強化する意味でも、ココナッツフェスティバルは今でも欠かせない祭りの1つとなっています。

 

参考:グアムのチャモロ文化を深く知ろう! チャモロ人が育んできたチャモロ文化に触れてみよう

【現地レポ】ココナッツフェスティバルはどのような祭りだったのか

ココナッツフェスティバル アガニアハイツの文字

▲村の名前である「アガニアハイツ」

第17回アガニアハイツココナッツフェスティバルでは、小さな敷地の中で、実に多様な出店やイベントが開催されていました。

 

まず目についたのは、ココナッツで作られた彫刻や織物などの展示物です。販売品ではなく、触ることはできませんが、ココナッツの展示を通じて、グアムの伝統におけるココナッツの重要性や役割について触れることができます。

 

動物やマラカスの彫刻、伝統的な織物から、現代的な帽子まで、過去10年に渡って採種されたココナッツを使った、幅広い展示物が展示されていました。ココナッツがあらゆる姿に変わり、また精巧に作られていることに驚きと感動を覚えました。

 

 

フェスティバルなので、さまざまな出店があります。バーベキュー料理やチャモロ料理などのメニューをテイクアウトできるお店があり、食事を楽しむことができます。特に、会場にはバーベキューの良いにおいが漂っており、思わずお腹が空いてしまいました。

▲BBQ料理のフードトラック。肉を焼いた良いにおいを漂わせている

▲搾りたての果実ジュースを楽しめるお店。多くの人が並ぶ人気店となっていました

 
ココナッツといえばやはりココナッツジュースですよね。ココナッツを祝う祭りなので、当然ココナッツジュースの販売もあります。ココナッツフェスティバルをより強く感じるべく、筆者もココナッツジュース(7ドル)を購入しました。
 
ココナッツフェスティバル ココナッツジュースを売るお店

▲ココナッツジュースを販売する露店

 
ココナッツフェスティバル ココナッツジュースを販売する男性

▲目の前でココナッツを切り、ココナッツジュースを作ってくれる

 
ココナッツに直接ストローを挿し、ジュースを頂きます。ココナッツジュースはスポーツドリンクのようなさっぱりとした味わいで、暑いグアムで火照った体に染みわたります。ココナッツフェスティバルの雰囲気ともうまくマッチし、満足しました。
 
ココナッツフェスティバル ココナッツジュース

▲南国感が溢れるココナッツジュース

 
ココナッツフェスティバルでは、飲食だけでなく、雑貨などを販売する露店もあります。
 
雑貨については、イヤリングやネックレスなどのアクセサリー、貝殻で作られたブレスレットなど、グアムらしい趣向を凝らした商品の数々が店頭に並べられていました。祭りの参加者もこれらの露店に足を運び、雑貨を手に取るローカルの方も見られましたよ。
 
ココナッツフェスティバル 雑貨を売る店舗

▲雑貨を売る店舗

 
ココナッツフェスティバル 雑貨を販売するお店

▲プレートやイヤリング、ネックレスなどを販売している露店

 
 
ココナッツフェスティバル 貝殻で作られた雑貨を販売するお店

▲貝殻などで作られた雑貨を販売するお店も。趣向が凝らされていて、どれもかわいい

 
祭りといえば、子どもが喜んで訪れるもの。実際にココナッツフェスティバルには多くの子どもが訪れており、会場には子ども向けに遊ぶ場所が豊富にありました。
 
子ども向けのアトラクションで、ひと際目につくのが回転ブランコです。日本と比べてもかなり長時間ブランコが回転するアトラクションで、特にここでは多くの子どもが遊んでいる様子が見られました。
 
ココナッツフェスティバル 回転ブランコ

▲回転ブランコ。スタッフの方にご協力いただいて撮影しました

 
ほかにも、会場内にはロッククライミングや敷地内を運行する機関車など、子どもが楽しめるアトラクションが豊富にあります。チャモロビレッジのナイトマーケットもそうですが、グアムの祭りでは子ども向けのアトラクションが非常に充実しており、あちこちで家族とともに子どもが無邪気に楽しむ様子が見られます♪
ココナッツフェスティバル ロッククライミング

▲子ども向けのロッククライミング

 
 
ココナッツフェスティバル 子ども向けの機関車アトラクション

▲敷地内を走行する機関車、多くの子どもが楽しそうに乗車している

 
アガニアハイツ村区役所の敷地内には、美しくも精巧なウォールアートがあり、そこで写真を撮影している方も多く見られました。実は、こちらに限らず、グアムの街中では数多くのウォールアートがあり、観光客にはSNS映えするスポットとしても知られています。グアム観光時にはウォールアートを探してみてはいかがでしょうか。
ココナッツフェスティバル アガニアハイツ村区役所のウォールアート

▲アガニアハイツ村区役所のウォールアート

驚くことに、会場にはグアム銀行のATMまで設置されていました。会場では現金のみのお店も多かったので、ローカルの方にとっては便利かもしれませんね。

参考:グアムのインスタ映えスポット10選!実際に渡航した筆者がおすすめの場所を厳選♪

参加者も楽しめるイベントも盛りだくさん

祭りといえば、イベントも欠かせません。地元ミュージシャンやダンサーによるパフォーマンスもあり、会場に響き渡る軽快な音楽で参加者を盛り上げてくれます。

 

とりわけ、盛り上がるイベントが実施されていたのは日曜日です。日曜日には、ココナッツの殻むきの早さを競うイベントや、子どもが参加するココナッツリレーなどが実施されており、会場が盛り上がっていました。

ココナッツフェスティバル ココナッツリレー

▲子どもが参加しているココナッツリレー、会場も大盛り上がり

まとめ:ココナッツの重要性を祝い、村のつながりを強くする祭り

実際に参加してみた筆者の感想として、アガニアハイツの住民が一堂に会し、住民同士のつながりを強くするイベントの側面が強いように感じました。特に印象的だったのが、村民同士の交流の深さです。
 
アガニアハイツの村長、Richard B. Arroyo氏が実際に多くの住民に話しかけ、交流を深めている光景はとても印象的でした。村民同士も積極的にコミュニケーションを取っており、人同士のつながりを大事にし、コミュニケーションを重要視するグアムの姿が見られました。
 
古くから現代に至るまで、グアムの中でひと際大事にされているココナッツ。生命の木であるココナッツは、ココナッツフェスティバルを通じて、未来永劫その価値が伝えられていくでしょう。
 
 
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プロフィール写真(小川 遼)
執筆者

小川 遼

GLAMのトラベルライター。趣味は国内・海外旅行で、時には仕事をしながら旅行することも。国内・海外を問わず多くの旅先を訪れており、豊富な旅行経験をもつ。特にグアムには何度も渡航経験があり、現地のイベントやホテルなどを取材。グアムの魅力を細部まで知り尽くしている。現地での豊富な体験や取材を基に、旅行者に役立つグアムの魅力をお届けします。写真は、2024年にグアムのランニングイベント「ココロードレース2024」に参加した時のものです。

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