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「これだからゆとりは」と一括りにする部長。だが、新人の放った悪気のない一言で黙り込んだ【短編小説】

「これだからゆとりは」と一括りにする部長。だが、新人の放った悪気のない一言で黙り込んだ【短編小説】
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
昭和気質の部長
私の職場には、絵に描いたような昭和気質の部長がいます。
何かにつけて「これだからゆとり世代は」と私たちをひと括りにするのが彼の口癖。
効率化を提案しても「足で稼げ」「苦労してこそ仕事だ」という根性論ばかり。
私はそんな言葉をやり過ごす毎日を送っていました。
ある日の会議中、入社したばかりの新人がタブレットでメモを取っていました。
それを見た部長の顔色が瞬時に変わります。
「おい、仕事のメモは手書きが常識だろう!これだからゆとりは、すぐ楽しようとして……」
部長の説教が始まりました。
さらに「俺たちの若い頃は、夜遅くまで残って先輩の背中を見て覚えたもんだ」と、聞いてもいない昔話まで飛び出します。
周囲がまた始まったと諦め顔になる中、その新人は少しも怯まず、不思議そうな顔でこう言いました。
新人の純粋な正論
「部長の若い頃って、まだパソコンもスマホも普及していなかったんですよね?そんな不便な時代に成果を出していたなんて、本当に尊敬します!」
部長は一瞬、褒められたと思って鼻を高くしました。しかし、新人の言葉は続きます。
「でも、今は令和ですよね。会社が多額の費用をかけてこの最新機器を導入したのは、無駄な苦労を減らして効率を上げるためだと教わりました。部長は、会社の方針が間違っているとお考えなんですか?」
悪気のない、純粋なまでの正論でした。
一瞬でオフィスの空気が凍りつきました。部長は顔を真っ赤にして口をパクパクさせていますが、何も言い返せません。
「不便な時代の努力」を認めつつ、「今の非効率」を指摘する完璧なカウンター。昭和の根性論が、令和の合理性に完敗した瞬間でした。
結局、部長は「……勝手にしろ」と吐き捨てて席を立ちました。その後、部長の口から「これだからゆとりは」という言葉が出ることは、今のところ一度もありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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