MENU

Share

「結婚してください!」付き合って半年の彼女にプロポーズ。だが、彼女が出した条件で別れを決意【短編小説】

「結婚してください!」付き合って半年の彼女にプロポーズ。だが、彼女が出した条件で別れを決意【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

プロポーズされた女

「結婚してください!」

彼が跪いて指輪を差し出した瞬間、私は世界で一番幸せな女だと思いました。

付き合ってまだ半年。

スピード婚と言われるかもしれませんが、彼への愛は誰にも負けない自信があったのです。

でも、その「愛」の形が少し歪んでいたことに、私は気づいていませんでした。

プロポーズから数日後、私は浮かれる気持ちを抑え、彼をカフェに呼び出しました。

これから夫婦になるのだから、きちんとしたルールが必要だと思ったのです。

私は自作の「結婚契約書」をテーブルに広げました。

「これ、読んでサインしてほしいの」

彼は最初、微笑んでいました。

「家事の分担とか? いいよ」と。

しかし、項目を目で追うにつれて、彼の表情からみるみる笑顔が消えていきました。

そこに私が書いたのは、こんな内容だったからです。

・仕事以外の女性との会話禁止(店員さん含む)。破った場合は一回につき罰金一万円。

・スマートフォンのGPSは常にオンにし、私がいつでも位置情報を確認できるようにすること。

・飲み会は原則禁止。どうしても必要な場合は、開始から終了まで通話状態にしておくこと。

「……本気で言ってるの?」 彼が震える声で尋ねました。

私は真剣に頷きました。

「もちろん。結婚するってことは、お互いの全てを捧げるってことでしょ? 浮気の心配がないなら、これくらい守れるはずよ」

私は本気でそう思っていました。

彼を愛しすぎているからこそ、一秒たりとも他の女性に渡したくなかったのです。

これが私なりの誠実さであり、愛の証明でした。

彼の判断

しかし、彼は深くため息をつくと、契約書を私の手元に押し返しました。

「ごめん。これは結婚じゃない。ただの束縛だ」

「え?」

「君は僕を愛してるんじゃない。僕を所有したいだけだ。……こんな生活、僕には耐えられない」

彼はその場で別れを告げ、去っていきました。

追いかけようとしましたが、足がすくんで動けませんでした。

手元に残ったのは、バカげた契約書と、行き場のない指輪だけ。

相手を信じることこそが一番の契約だったのだと、独りになってようやく痛感しています。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

Gallery

SHARE !

この記事をシェアする

Follow us !

GLAM公式SNSをフォローする

Feature

特集記事

Ranking