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「トイレ行ってくる」と席を離れた彼女。浮気を疑っていた私がこっそりスマホを見た結果【短編小説】
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
彼女の浮気を疑っていた
それは、付き合って2年になる彼女との、なんてことのない週末のデートでの出来事でした。
最近の彼女は、どこか上の空であることが多く、私の前でスマホを触る時間が明らかに増えていました。
画面を覗こうとすれば、さっと背けるような不自然な動き。
私の心の中には、真っ黒な疑念の塊が少しずつ、しかし確実に膨らんでいました。
「ちょっと、トイレに行ってくるね」
彼女が席を立ったそのとき、テーブルの上には彼女のスマホが置き去りに。
いつもは肌身離さず持ち歩くはずの彼女が、油断したのでしょうか。
私の心臓は、これまでにないほど激しく鼓動を始めました。
「見てはいけない」
そう言い聞かせる自分と、「真実を知るべきだ」と囁く自分が激しく衝突します。
しかし、気づいたときには、私の指先は彼女のスマホに触れていました。
パスコードすら設定されていないその画面は、あまりにも簡単に、彼女の「裏側」を晒し出しました。
最悪なやり取り
表示されていたのは、メッセージアプリのトーク画面でした。
相手は、私が全く知らない男性の名前。
そこには、私の前では決して見せないような、甘ったるい言葉が並んでいました。
「昨日は楽しかったね。またすぐ会いたい」
「俺も。次はいつ泊まりに来る?」
スクロールする指が震えます。
やり取りは数ヶ月前から続いており、そこには二人が密会を重ねている証拠が、生々しく刻まれていました。
さらに、私が仕事だと嘘をついて彼女に会いに行かなかった日に、彼女がその男性と旅行に行っていたことまで判明。
極め付けは、彼女が席を立つ数分前に送られていたメッセージでした。
「今、彼氏とご飯食べてるよ。適当に切り上げて、後で電話するね」 その一文を見た瞬間、私の頭の中は真っ白になり、血の気が引いていくのが分かりました。
「お待たせ!何か頼むもの決まった?」彼女が何事もなかったかのように、明るい笑顔で席に戻ってきました。
私は慌ててスマホを伏せ、無理やり作った笑顔で彼女を見つめました。
目の前で楽しそうにメニューを眺める彼女が、まるで全くの別人のように見えました。
信じていた時間は、音を立てて崩れ去りました。
スマホの中にあったのは、ただの文字ではなく、私たちが積み上げてきた日々の終わりを告げる「宣告」だったのです。
この後の食事の味がどうだったのか、私は今でも思い出すことができません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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