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「宝くじ当たったって本当!?」久しぶりの友人からの連絡。だが、私が返信すると本性が見えた【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
久しぶりの連絡
スマホが震えたのは、平日の夜、私が一人でカップ麺をすすっていた時でした。
画面に表示されたのは、高校卒業以来、一度も連絡を取っていなかった友人からのメッセージ。
懐かしさよりも先に、「どうしたんだろう?」という小さな違和感が胸をよぎりました。
「久しぶり!ねえ、一億円宝くじ当たったって本当!?すごいじゃん!」
あまりに突拍子もない内容に、私は思わず麺を吹き出しそうになりました。
どこでどう間違ってそんな噂が流れたのか、全く心当たりがありません。
そもそも私は、宝くじを買う習慣すらありませんでした。
「久しぶり。どこでそんな話聞いたの?宝くじなんて買ってないし、当たってもいないよ(笑)」
冗談めかしてすぐに返信をしました。
すると、それまで何年も音沙汰がなかったのが嘘のように、一瞬で「既読」がつきました。
「えー、またまた!隠さなくていいよ。もうみんな知ってるんだから。あ、そうだ、今度のお祝い、銀座の高級寿司がいいな!もちろん奢ってよね!」
返信の速さと、一方的な要求の数々。
画面越しに、友人のギラついた欲望が透けて見えるようでした。
私の否定など耳に入っていない様子で、次々と送られてくるのは「いくら持っているのか」「何に使うのか」という下世話な質問ばかりです。
私は少し悲しくなり、そして冷ややかな気持ちで最後のメッセージを送りました。
「本当に、一円も当たっていないよ。今の私の貯金残高、見せてあげようか?今月の家賃を払うので精一杯なんだから」
その返信を送った直後、それまで猛烈な勢いで届いていたメッセージがピタリと止まりました。
本性が見えた…
数分後、再び画面を確認すると、そこには信じられない言葉が並んでいました。
「なんだ、ガセネタか。時間の無駄だったわ」
「金もないのに紛らわしい噂流さないでよ。期待して損した」
それだけ言い残すと、友人は私をブロックしたようです。
二度と連絡は取れなくなりました。
宝くじが当たったという嘘の噂は、思わぬ形で私の人間関係を整理してくれました。
手元には一億円も豪華な寿司もありませんが、本当の「友だち」が誰なのかを見極める力だけは、手に入れたのかもしれません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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