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【大人の語彙力クイズ】そのメール失礼かも?「お体をご自愛ください」がNGな理由。仕事始めに恥をかかない正しい敬語マナーとは
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仕事始めのメールや年賀の挨拶で、相手の体調を気遣う一言を添えるのは素敵な心遣いです。
しかし、良かれと思って書いた「お体をご自愛ください」という言葉、実は「重言(二重表現)」としてマナー違反になってしまうことをご存じでしょうか?
今回は、知っているようで意外と間違えやすい「ご自愛」の使い方をクイズ形式で解説します。
恥をかかない「大人の語彙力」を今のうちにアップデートしておきましょう。
1. 「お体をご自愛ください」がNGな本当の理由
まずは、この表現のどこに問題があるのか、文法的な視点からチェックしてみましょう。
【問題】
「お体をご自愛ください」という一文が、ビジネスシーンで不自然だとされる理由は次のうちどれ?
A: 「愛」という言葉がビジネスには重すぎるから
B: 「自愛」の中に「自分の体を大切にする」という意味が含まれているから
C: 目上の人に「~してください」と頼むのは失礼だから
【ヒント】
「自愛」という熟語を漢字のまま読み解いてみると、答えが隠されています。
【答え・解説】
正解は B: 「自愛」の中に「自分の体を大切にする」という意味が含まれているから です。
「自愛」は文字通り「自(ら)の(体を)愛(しむ)」という意味です。
そのため、「お体をご自愛ください」と書くと、「お体をお体(を大切に)してください」という、意味が重複した状態になってしまいます。
スマートな言い換え
「時節柄、どうぞご自愛ください」
「末筆ながら、何卒ご自愛ください」
2. 仕事始めに使える!「お体」を自然に入れたい時の正解は?
「ご自愛ください」だけでも正解ですが、文章の流れによっては「お体」という言葉を入れて、より温かみのある表現にしたい時もありますよね。その場合、どのフレーズが最も適切でしょうか。
【問題】
目上の相手に対して「お体」という言葉を使いつつ、健康を気遣う表現として正しいのは?
A: お体をご自愛なされてください
B: お体にご自愛くださいませ
C: お体大切になさってください
【ヒント】
「自愛」という熟語を使わずに、シンプルに「大切にする」を尊敬語に変換してみましょう。
【答え・解説】
正解は C: お体大切になさってください です。
「大切にする」の尊敬表現である「大切になさる」を使うことで、二重表現を避けつつ、相手への思いやりをストレートに伝えることができます。
仕事始めのメールだけでなく、年賀状や季節の挨拶の締めくくりとしても非常に汎用性の高い、美しい日本語です。
3. 要注意!その「ご自愛」が逆に失礼になるケース
最後は、送る相手の「状況」に関するマナーです。よかれと思った一言が、相手をモヤッとさせてしまうかもしれません。
【問題】
すでに風邪を引いて休んでいる上司や、入院中の取引先に対して「ご自愛ください」と送るのは適切でしょうか?
A: 適切である(お見舞いの言葉として一般的)
B: 不適切である(健康な人が健康を維持するために使う言葉だから)
C: 相手との親密度によるのでどちらでも良い
【ヒント】
「自愛」は、今の健康な状態をキープしてね、という「予防」のニュアンスが強い言葉です。
【答え・解説】
正解は B: 不適切である です。
「ご自愛ください」は、あくまで健康な人に対して「体調を崩さないようにね」と願う言葉。すでに具合が悪い人に対して「(今の状態を)大切にしてね」と言うのは、文脈として不自然です。
すでに体調を崩している相手には、回復を願う「お大事になさってください」や「一日も早いご回復をお祈り申し上げます」を使うのが正解です。
まとめ
「お体をご自愛」は意味がダブっているので避ける。
シンプルに「ご自愛ください」、または「お体大切になさってください」が正解。
すでに体調を崩している人には使わない。
正しい語彙力は、相手への敬意を正しく伝えるためのツールです。自信を持って仕事始めのメールを送ってくださいね!
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