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不倫否定派の夫に起きた「突然のパンツ革命」。真面目な彼が隠した裏切りの証拠とは?【短編小説】
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
不倫否定派の夫
「不倫なんて、絶対にありえない!」
テレビで芸能人の不倫騒動が流れるたび、夫は心底嫌そうな顔でそう言っていました。
仕事一筋で、休日も家で穏やかに過ごす。
そんな絵に描いたような「真面目な夫」を、私は心から信頼していました。
しかし、そんな彼に奇妙な変化が訪れたのは、半年前のことでした。私が密かに「パンツ革命」と呼んでいる出来事です。
それまでの夫は、下着に対して全くこだわりがありませんでした。
スーパーで安売りされているような、色も褪せたグレーや紺のトランクス。
それが突然、自分から百貨店へ足を運び、一着数千円もするようなブランド物のボクサーパンツを大量に買い揃え始めたのです。
それも、今までの彼からは想像もつかないような、鮮やかな赤や洗練されたエメラルドグリーンのものばかりでした。
「急にどうしたの?」と尋ねると、彼は少し動揺した様子で
「もういい年だし、見えないところにも気を使おうと思って。
仕事でも、いい下着を履くと背筋が伸びる気がするんだ」と答えました。
納得がいかないわけではありませんでしたが、長年連れ添った妻としての直感が、静かに警鐘を鳴らしていました。
それからというもの、夫は自分の洗濯物を自分で畳むようになり、スマホを肌身離さず持ち歩くようになりました。
かつての彼なら、リビングにスマホを置きっぱなしにして寝てしまうこともしばしばあったのに。
見つけてしまったのは…
胸のざわつきが抑えられなくなった私は、ある日の午後、彼が隠すように置いていたクローゼットの奥を調べました。
「なんで嘘つくの」
そこで見つけたのは、夫が最近凝り始めたブランドの紙袋。
中には、夫の新しいパンツ……ではなく、華奢で美しい、プラチナのネックレスが入っていました。
そのブランドは、私たちが結婚記念日に何かを贈り合うような価格帯のものではありません。
もっと若くて、華やかな女性が好むようなデザインでした。
箱の底に忍ばされていた領収書には、彼が「残業で遅くなる」と言っていた日の日付と、都内の高級イタリアンの店名が記されていました。
「不倫は理解できない」と言っていたあの言葉は、私を油断させるための嘘だったのでしょうか。
それとも、自分自身に言い聞かせていた呪文だったのでしょうか。
新しくなった彼の派手なパンツは、もはや「自分を律するため」のものではなく、誰かに見せるための、あるいは誰かの好みに合わせた、裏切りの戦闘服にしか見えません。
真面目だと信じていた彼が、クローゼットの奥に隠した小さな箱。
その冷たい輝きが、私たちの積み上げてきた日常を静かに壊していくのを感じました。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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