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「社員旅行どこがいいですか?」と職場LINEで質問。なぜか職場の人間が無視…一体何が?【短編小説】
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
なぜか返信がこない…
「来月の社員旅行どこがいいですか?」
そんな軽い気持ちで送ったLINEが、あんなに私を不安にさせるとは思いませんでした。
私は都内にある小さな事務所で働く事務員です。
アットホームな職場で、同僚たちとの人間関係も良好だと思っていました。
ある日の午後、部長から「今年の社員旅行の行き先、みんなの意見をまとめておいて」と頼まれました。
私はさっそく、職場全員が入っているグループLINEにメッセージを投稿したのです。
「お疲れ様です! 社員旅行の行き先についてアンケートを取りたいと思います。皆さんの行きたい場所や、やってみたいことがあれば教えてください!社員旅行どこがいいですか?」 と送信ボタンを押しました。
送信して数分。すぐに「既読」の数字が増えていきました。
1、5、10……。
ものの数分で、グループにいる全員がメッセージを読んだことがわかります。
(みんな、すぐに返信してくれるかな?) そう期待して画面を見つめていましたが、いっこうに通知音は鳴りません。
10分が過ぎ、30分が過ぎ、ついには1時間が経過しました。
全員が読んでいるはずなのに、誰一人としてスタンプ一つ返してくれないのです。
「あれ、何か失礼なことを書いたかな?」 不安になり、自分の文章を何度も読み返しました。
言葉遣いも丁寧だし、特に変なところはありません。
それなのに、あんなに賑やかだったグループが、まるで静まり返った湖のように沈黙しています。
もしかして、私を除いた裏のグループが存在していて、「こいつの質問は無視しよう」なんて話になっているのではないか。
そんな被害妄想まで膨らんで、その夜はほとんど眠れませんでした。
意外な理由
翌朝、重い気分で出社すると、オフィスはいつも通りの雰囲気でした。
私は意を決して、隣の席の先輩に声をかけました。
「あの、昨日のLINEの件なんですけど……」
すると先輩は「あ!」という顔をして、申し訳なさそうに言いました。
「ごめんね! 実は課長が、自分が最初に候補を出すからそれまで誰も返信するなって、裏で個別に指示を出してたの。でも課長、急な会議が入ってそのまま送るのを忘れてたみたい」
真相を知って、心の底からホッとしました。
無視されていたわけではなく、単なる上司の段取りミスだったのです。
便利なツールですが、沈黙が続くとつい悪い方に考えてしまいますね。グループLINEの「既読スルー」には、意外な理由があるのかもしれません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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