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「おいおい、早くしろよ!」長蛇の列でイライラしている男。だが、店員の見事な機転でスカッとした話

重苦しい空気と、後ろからの舌打ち
夕方のスーパーは、一日の中で最も混雑する時間帯です。
私も夕食の買い出しを終え、カゴを手にレジの列に並びました。
しかし、そこには嫌な予感がするほどの長い列ができていました。
私の数人前で会計をしていた方は、支払い方法に手間取っているようでした。
スマートフォンを取り出したり、財布の中を覗き込んだり……。
なかなか進まない状況に、レジ周辺にはどんよりとした空気が漂い始めます。
すると、私のすぐ後ろに並んでいた男性が、イライラを隠そうともせず「チッ」と大きな舌打ちをしました。
それだけではありません。「おいおい、早くしろよ!」「準備してこいよな」と、周囲に聞こえるような声で文句をぶつぶつと言い始めたのです。
前で困っている方もその声に焦ったのか、手が震えてさらに時間がかかってしまいます。
挟まれた私は、居心地の悪さと男性の威圧的な態度に、胸が締め付けられるような思いでした。
状況を一変させた、店員の鋭い視線
その時です。
少し離れた場所で品出しをしていた店員さんが、こちらの殺伐とした空気に気づき、鋭い動きで隣のレジに駆け込みました。
店員さんは、威圧的な態度をとる男性を一度ピシッと見据えると、すぐさま明るく、かつ毅然とした声でこう言いました。
「大変お待たせいたしました! お次でお待ちの方、こちらへどうぞ!」
その「お次の方」とは、まさに私のことでした。
後ろの男性が「おっ、やっとか」と自分が行こうと身を乗り出しましたが、店員さんはしっかりと私に目を向け、優しく手招きをしてくれました。
私が案内されたことで、文句を言っていた男性は、再び元の列で停滞している方の後ろに取り残される形になったのです。
新しいレジに移動した私は、ものの数秒でスムーズに会計を終えることができました。
レジを離れる際、ちらりと後ろを振り返ると、先ほどの男性はバツが悪そうに黙り込んでいました。
困っている人を責め立てるような声に沈んでいた心が、店員さんの見事な機転によって、一瞬でスカッと晴れ渡りました。
「お待たせして申し訳ありません」と笑顔で送り出してくれた店員さんの気配りは、まさにプロの仕事。
イライラを周囲に撒き散らすよりも、誰かを助けようとする行動の方がずっと格好いい。
そんなことを強く感じた、忘れられない買い物の一コマになりました。
※GLAMが独自に実施したアンケートで集めた、60代・女性読者様の体験談をもとに記事化しています
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
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