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「子供が泣いてるの!席変わって」新幹線で無理強いする母親。譲った結果、母親の本性が見えた【短編小説】
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
新幹線での迷惑な客
久しぶりの出張帰り、私は新幹線の窓側席でようやく一息ついていました。
自分へのご褒美に買ったアイスを食べようとした、その時です。
「ちょっと、席を替わってくれませんか?」
見上げると、幼い子供を連れた女性が仁王立ちしていました。
「子供が泣いてるの!席変わってくださらない?窓側じゃないとダメなのよ。あなた一人なんだから、譲るのが常識でしょ?」 あまりの剣幕と、実際にぐずるお子さんの姿に圧倒され、私は渋々席を譲ることにしました。
私は数列後ろの、窮屈な真ん中の席へ移動しました。
せっかくの窓側でしたが、「子供のためなら……」と自分を納得させていたのです。
目に入った最悪な光景
しかし、しばらくして忘れ物を取りに元の席へ戻ると、衝撃の光景が目に飛び込んできました。
そこには、窓側で足を組み、優雅にジュースを飲みながらスマホをいじっている母親の姿がありました。
肝心の子供は、通路側の足元に放置されたまま。
母親は子供をあやすどころか、邪魔だと言わんばかりに足で退けていたのです。
「あの、お子さんが窓を見たいとおっしゃっていたので譲ったのですが……」
私が思わず声をかけると、母親は顔を上げ、面倒くさそうに言い放ちました。
「あぁ、もう落ち着いたからいいのよ。せっかく譲ってもらったんだから、私が座っても文句ないでしょ?」
その身勝手な態度に周囲もざわつき始めた時、足元で泣いていたお子さんが、ポツリと口を開きました。
「……ママ、うそつき。窓なんか見たくないって言ったのに。ママが『あんたが泣けば、広い席でお酒が飲めるから泣き真似しなさい』って言ったんじゃん! ボク、もうおうちに帰りたい!」
車内に子供の正直な叫びが響き渡りました。
母親の顔は一瞬で真っ赤になり、周囲からは「ひどい親ね……」「子供を利用するなんて」と冷ややかな視線が突き刺さります。
あまりの気まずさに、母親は荷物をひっ掴むと、逃げるようにデッキの方へ消えていきました。
私は無事に元の席に戻ることができ、周囲の方からも「大変でしたね」と声をかけてもらいました。
嘘はいつか自分に返ってくる。子供の純粋な一言に救われ、少しだけ胸がすく思いをした出来事でした。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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