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「後でやろうと思ってました」LINEで言い訳ばかりする後輩。だが、私の返信を見て即謝罪…【短編小説】

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
言い訳ばかりの後輩
都内のオフィスで働く中堅社員の私には、最近どうしても頭を悩ませていることがありました。
それは、二歳年下の後輩の「後回し癖」です。
彼は仕事の飲み込みが早く、決して能力が低いわけではありません。
しかし、進捗を確認するたびに、LINEで決まって同じような言い訳を返してくるのです。
「すみません、ちょうど今からやろうと思っていました!」
「後でやろうと思ってました、大丈夫です」
この「後でやろうと思ってました」という言葉。
やる気はあるのだと信じたい反面、管理する側としては最も困る言葉でもあります。
彼のデスクを見ると、いつも手元の作業に集中しているように見えますが、肝心な共有資料は一向に更新されません。
ある金曜日の午後のことです。来週の月曜日に使う大切なプレゼン資料の作成を彼に任せていました。
締め切りは「金曜の午前中」と約束していましたが、午後を過ぎても共有フォルダは空のまま。
部下からの謝罪
私は静かにLINEを送りました。
「資料の進み具合はどうかな? 共有フォルダに見当たらないから心配になって」
数分後、スマホが震えました。
「すみません! ちょうど今から仕上げようと思っていたところなんです。夕方までには必ず終わらせます!」 いつものパターンです。でも、私はこの日、あえていつもとは違う返信をすることに決めました。
「そっか。ごめんね、無理をさせていたみたいで。今から私が引き継いで完成させるよ。君に負担をかけすぎていたのは私の管理不足だから、部長には私から謝っておくね。君は他の仕事に集中していいよ」
あえて怒らず、全ての責任を自分が被るという内容を、淡々と、でも丁寧な言葉で送りました。
すると、それまで数分おきだった返信が、わずか十秒で返ってきたのです。
「本当に申し訳ありません! 完全に私の甘えでした。管理不足なんてとんでもないです。今すぐ仕上げて三十分以内に送ります。本当に、すみませんでした」
その後、彼は猛スピードで資料を完成させ、私のデスクまで直接謝罪に来ました。
彼にとって、上司が自分のせいで謝るという状況は、どんな叱責よりも堪えたようです。
それ以来、彼の「後でやろうと思ってました」という言葉はぴたっと止まりました。
相手を責めるのではなく、あえて自分が責任を負う姿勢を見せること。それが、時には相手の自覚を促す一番の薬になるのだと学んだ出来事でした。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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