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「結婚資金、俺が預かる」と言った彼が音信不通に→彼の残した古いタブレットで追い詰めた理由【短編小説】

結婚資金俺が預かると言った彼が音信不通に→彼の残した古いタブレットで追い詰めた理由短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

結婚資金を持ち逃げした彼

当時、私には結婚を約束した彼がいました。
式場選びも始まり、話題は自然と新生活の資金のことへ。
「結婚式の支払いや新居の初期費用、バラバラだと管理が大変だろ? 俺がまとめて預かるよ」。
彼のその提案は、とても頼もしく聞こえました。
私は何の疑いもなく、独身時代にコツコツ貯めた虎の子の300万円を彼の口座に振り込んでしまったのです。

異変が起きたのは、そのわずか3日後でした。
「仕事が忙しい」と連絡が減り、ついには着信拒否。
慌てて彼のアパートに行くと、郵便受けには督促状が溢れ、部屋の中はすっからかん。
管理会社に聞くと、すでに退去済みだというのです。目の前が真っ暗になり、その場に座り込みました。

しかし、神様は私を見捨てませんでした。
失意のまま自宅に戻り、ふとソファーの隙間を見ると、彼が以前ゲーム用に使っていた古いタブレットが挟まっていたのです。
「これだ!」と直感が走りました。

タブレットが示したのは

急いで充電し、電源をオン。パスワードは知っていたのでロックを解除し、手がかりを探そうとしたその時でした。
『ピンポーン♪』 軽快な通知音と共に、画面にポップアップが表示されました。
それは、彼がよく使っていた配送アプリからの通知でした。

『配達が完了しました。置き配場所:玄関前』

思わず手が震えました。
詳細をタップして確認すると、そこには見知らぬアパートの住所と、部屋番号までがくっきりと記されていたのです。
彼はアカウントを共有したまま、逃亡先で悠長にネットショッピングを楽しんでいたのでした。

怒りが悲しみを上回った瞬間です。
私はすぐにその住所を控え、彼の実家に連絡。
ご両親と弁護士を伴って、そのアパートへと乗り込みました。
何も知らずにドアを開けた彼の間抜けな顔は、一生忘れられません。

結局、お金はあらかた使われていましたが、彼のご両親が責任を持って弁済してくれることになりました。

彼が残した古びたタブレットと、詰めが甘い性格。
それが、私の未来と尊厳を取り戻す最強の武器になったのです。皆さんも、愛とお金の管理は、どうか別々にしておいてくださいね。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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