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「デート代、返してくれ」別れた彼からのLINE。続く内容にドン引きし思わずデート代を返金【短編小説】

デート代返してくれ別れた彼からのLINE続く内容にドン引きし思わずデート代を返金短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

別れた彼からのLINE

あれは、3年付き合った彼と別れてからちょうど一週間後のことでした。
別れ話は少し揉めたものの、最後は「今までありがとう」「幸せになれよ」なんて言い合って、綺麗に終わったはずでした。
お互い納得した上の、前向きな別れだと思っていたんです。

仕事終わり、一息ついていたスマホが震えました。
画面に表示されたのは、元彼からのLINE通知。
「元気?」とか「荷物が残ってる」とかかな。
そんな風に、少しでも彼を美化していた私が馬鹿でした。
通知バーに見えたのは、「デート代、返してくれ」という、目を疑うような一言。

一瞬、思考が停止しました。
怒りというより、ただただ困惑です。恐る恐るトーク画面を開くと、そこには長文のメッセージと共に、一枚の画像が添付されていました。
それは、エクセルで作られたかのような、驚くほど細かく記された「請求書」のような文章だったのです。

「○月×日 映画チケット代 1900円」
「△月□日 カフェ代(僕が多めに出した分) 450円」
「コンビニのアイス 160円」

詳細を見ると…

……ここまでは、百歩譲ってまだ分かります。
割り勘派だった彼が、端数を負担してくれていたのは事実ですから。
でも、私がドン引きしてスマホを投げ出しそうになったのは、その下に続く項目でした。

「ガソリン代(走行距離換算) 320円」
「お前が遅刻した時の待機料(時給換算) 500円」
「家に来た時の水道光熱費(概算) 200円」

待機料って何? 水道光熱費って、私トイレ借りて手を洗っただけだよね? セコいとかケチとか、そんな次元を完全に超越しています。
3年間の思い出が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちるどころか、背筋が凍るような恐怖を感じました。
この人と結婚しなくて本当によかった。心底、神様に感謝しました。

請求された合計金額は、2万4千円ちょっと。
反論する気力も起きません。私はこれ以上1秒たりとも関わりたくない一心で、即座に送金アプリを開きました。
「手切れ金」として考えれば、安すぎるくらいです。
きっちり1円単位まで全額を送金し、「二度と連絡しないでください」と一言だけ添えて即ブロック。
あの時の爽快感と、指先の震えは忘れられません。

皆さんも、美しく終わったはずの恋には気をつけてくださいね。別れた後にこそ、相手の恐ろしい本性が潜んでいるかもしれませんから。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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