BY GLAM Editorial

「あなたの仕事って結局なにが強みなの？」とマウントをとる友人。我慢できずに言い返した結果、黙り込んだ話

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変わってしまった友人とのランチ

私には学生時代から仲の良かった友人がいました。
しかし、社会人になって数年が経つと、彼女との会話は楽しいものから「我慢の時間」へと変わっていきました。

会えば必ず始まるのは、「彼氏がすごい」「職場で期待されていて大変」といった話。
単なる近況報告なら良いのですが、言葉の端々に「私の方が充実している」「あなたは地味だね」といったニュアンスが含まれていて、会うたびにドッと疲れを感じるようになっていたのです。

ある日、久しぶりに二人でランチに行ったときのことです。

彼女はいつものように、仕事の愚痴を装った自慢話を繰り返していました。
私は適当に相槌を打ちながら聞き流していたのですが、彼女は私の反応が物足りなかったのか、突然こちらに矛先を向けてきました。

鼻で笑うような表情で、彼女はこう言ったのです。

「で、あなたの仕事って結局なにが“強み”なの？」

それは明らかに、私の仕事を下に見るような響きでした。
一瞬、イラッとした感情が湧き上がりました。でも、そこで感情的になって言い返したら、彼女と同じ土俵に乗ることになってしまう。
そう思った私は、深呼吸をして、あえて淡々と答えました。

「私は人と比べるために働いてるわけじゃないし、強みを競う相手もいないよ。自分のペースで仕事を積み重ねてるだけ。それに、私の働き方に満足してるから大丈夫」

私の言葉が予想外だったのか、彼女は一瞬ポカンとし、その後は急に口数が少なくなりました。
気まずい沈黙が流れる中、私は不思議と心が軽くなるのを感じていました。

その日を境に、彼女からのマウント発言はぱったりと止まり、自然と会う頻度も減っていきました。

後日、別の友人と会った際にこの話をすると、驚くべき反応が返ってきました。

「あの子のマウント、みんな困ってたんだよ。他の子にもやってたみたいで……。あなたがハッキリ言ってくれて、みんなスカッとしたって感謝してるよ」

彼女を言い負かそうとしたわけではありません。ただ、「私は私で満足している」という自分の軸をまっすぐ伝えただけでした。

結果的にそれが、彼女のマウントを止める一番の特効薬になったようです。

理不尽な言葉を投げかけられたとき、無理に戦う必要はありません。
でも、自分の心を守るために「私はこう思う」と静かに線を引く勇気は、自分自身を大切にするために必要なことなのだと気づかされた出来事でした。