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「結婚式欠席?ご祝儀は振り込んでね」結婚した友人からのLINE。絶縁を決めた追加の要求とは【短編小説】
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本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
ご祝儀を迫る友人
学生時代から仲の良かった友人から、結婚式の招待状が届いたのは半年ほど前のことでした。
本来なら「おめでとう!」と手放しで喜び、何があっても駆けつけるところです。
しかし、運悪く、その日は、どうしても外せない長期出張と重なってしまっていました。
私はすぐにLINEで事情を説明し、心を込めて謝罪しました。
「ごめん!結婚式、出張でいけないの」
「え!?結婚式欠席?ご祝儀は振り込んでね!3万円そのまま私の口座に振り込んでくれればいいから」
スマホの画面を見て、私は目を疑いました。
欠席する場合、お祝いとして1万円程度を包むか、同額程度のプレゼントを贈るのが一般的だと思っていたからです。
料理も引き出物も受け取らないのに、満額の3万円を要求されるなんて聞いたことがありません。
「えっ、3万円? 欠席だから、お祝いは別の形でさせてもらおうと思ってたんだけど……」
私がオブラートに包んで返信すると、すぐに追撃のLINEが来ました。
これが、私に絶縁を決意させた「追加の要求」でした。
友人からの追加の要求とは
「は? 友達の門出だよ? ケチくさいこと言わないでよ。あ、そうだ。よく考えたら〇〇ちゃん、式に来ないならドレス代とかヘアセット代も浮くよね?だったらその分、私の新婚旅行のグレードアップ代として多めに振り込んでよ!」
その瞬間、私の中で何かが冷めていく音が聞こえました。
彼女は私の不在を悲しんでいるのではなく、私の財布から出るはずだったお金が手に入らないことに腹を立てているだけだったのです。
「浮いたお金は私のもの」という謎の理屈に恐怖すら覚えました。
私は震える指で、「ごめん、そこまでの関係だとは思ってなかった。お祝いはできません。もう連絡しないで」とだけ送り、彼女の連絡先をブロックしました。
後日、共通の友人から聞いた話では、彼女は他の友人にも似たような要求をして次々と縁を切られているそうです。
長年の友情があっけなく終わった悲しみはありますが、同時に、あのまま言いなりにならなくて本当によかったと、今は清々しい気持ちでいます。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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