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トイレで1時間占有する客。「大丈夫ですか?」と聞くも無視。その後、出てきた姿に思わず唖然【短編小説】

トイレで1時間占有する客大丈夫ですかと聞くも無視その後出てきた姿に思わず唖然短編小説

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

トイレから出ない客

私が働いているのは、大通り沿いにある忙しいコンビニエンスストアです。
お昼時の戦場のような忙しさが終わり、夕方の納品作業に追われていた時のことでした。
一人の男性客がトイレに入っていきました。
そこまではよくある光景です。しかし、その後の展開は、私の想像を絶するものでした。

最初の異変に気付いたのは、他のお客様からの「トイレ、全然空かないんだけど」という一言でした。
時計を見ると、男性が入ってから既に1時間が経過しています。
当店のトイレは一つしかなく、混雑時は少し待っていただくこともありますが、さすがに長すぎます。

私は「すぐ確認しますね」と笑顔で答えつつ、少し不安になりました。
「もしかして、中で気分が悪くなって倒れているんじゃ…」そんな悪い予感が頭をよぎったのです。
ドアの前に立ち、「お客様、大丈夫ですか?ご気分でも悪いですか?」と声をかけ、強めにノックをしました。

しかし、返事はありません。
シーンと静まり返っています。中で意識を失っているのかもしれない。
最悪の事態が脳裏に浮かび、私の心臓は早鐘を打ち始めました。
さらに時間は過ぎ、入室からなんと1時間が経過。
これ以上は危険だと判断し、オーナーに連絡をして、鍵を外から開けようとしました。

「失礼します!開けますよ!」と大声で叫び、まさに鍵を開けようとしたその時です。カチャリ、と中から鍵が開きました。

出てきたのは…

私は安堵と緊張が入り混じった気持ちでドアを見つめました。
しかし、出てきた男性の姿を見て、私の心配は一瞬で怒りへと変わりました。
彼は両耳に高性能そうなイヤホンを装着し、スマホを横持ちにして、画面に釘付けになっていたのです。
画面の中で派手なエフェクトが光っているのが見えました。

彼は私と目が合うと、片耳のイヤホンを外し、「え、何すか?」と不満げな顔をしました。
どうやら、ゲームに熱中しすぎてノックにも声にも全く気づいていなかったようです。

心配して損をした。
その感情が爆発しそうになりましたが、私は深呼吸をして、今までで一番低い声で告げました。
「お客様。こちらは公共のトイレであり、ゲームセンターではありません。他のお客様のご迷惑ですし、安否確認のために警察を呼ぶ寸前でした。今後、このような使い方は固くお断りします。お引き取りください」

私の剣幕に押されたのか、男性は気まずそうに逃げるように店を出て行きました。
コンビニ店員として色々な方を見てきましたが、心配して損をしたあんな経験は、もう二度としたくありません。

※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

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