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「家事は女の仕事」と言い張る夫。偶然見つけてしまった、夫のSNSに書かれた本音とは【短編小説】
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家事を一切しない夫
共働きなのに、家事は一切しない夫。
「男が台所に立つなんてかっこ悪い」
「家事は女の仕事だろ」
が口癖で、私がどんなに忙しくてもソファでスマホをいじるばかり。
そんな夫に対して、私は日々ストレスを溜め込んでいました。
「そんなに言うなら、あなた一人で生きていけば?」
と喉まで出かかった言葉を飲み込む毎日。
しかし、ある日偶然見てしまった夫のスマホ画面が、すべての状況を一変させました。
夫がお風呂に入っている間、リビングのテーブルに置きっぱなしにされた夫のスマホが光りました。
通知が気になり、何気なく画面を覗き込むと、そこには見覚えのないSNSアプリが開かれていました。
ロックがかかっていなかったため、つい出来心で中を見てしまった私は、我が目を疑いました。
画面に映っていたのは、『愛妻家・タカシの完璧主夫日記』というアカウント。
フォロワー数はまさかの1万人越え。
そして投稿されている写真は、なんと「私が作った夕飯」や「私がアイロンをかけたシャツ」ばかりだったのです。
写真の下にはこんな文章が添えられていました。
『今日は妻のために、朝から出汁をとって煮物を作りました!喜んでくれるといいな』
『妻が忙しそうだから、ワイシャツのアイロンがけ完了。主夫の嗜みですね』
コメント欄には「素敵な旦那様!」「こんな人と結婚したい!」という称賛の嵐。
夫は現実世界で「家事は女の仕事」と言い張りながら、ネット上では「完璧なスーパー主夫」になりすまし、私の手柄を横取りして承認欲求を満たしていたのです。
怒りを通り越して、私は呆れ返ってしまいました。
ちょっとしたお仕置き
そこで私は、ちょっとした「お仕置き」をすることにしました。
翌日の夕食、私は食卓にカップラーメンだけを置きました。
「おい、なんだこれは。飯は?」
と不機嫌になる夫に、私は満面の笑みでこう言いました。
「あなたのSNS、見ちゃった! あんなに手の込んだ料理ができるなんて知らなかったわ。私なんかの料理じゃ恥ずかしいから、これからは『スーパー主夫』のあなたにお願いするわね!」
スマホの画面を突きつけると、夫の顔は真っ青に。
「い、いや、これは……その……」
後日談ですが、ネット上のファンを裏切れない夫は、引くに引けなくなり、本当に家事をする羽目になりました。
今では料理教室に通い、私の指導を受けながら、必死に「本物の愛妻家」を目指して修行中です。
嘘から出た実(まこと)とは、まさにこのことですね。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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