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「全部そっちの子のせいでしょ?」と責任転嫁する母親→子供「ママやめて」子供が語る真実とは【短編小説】

まさかの言いがかり
穏やかな午後、息子と二人で近所の公園に行きました。
息子は砂場で、同じくらいの年の男の子と意気投合して遊んでいました。
微笑ましく見守っていた、その時です。
「ガシャン!」という大きな音と、甲高い泣き声が響きました。
見ると、二人が水道のところで立ちすくんでいます。
蛇口の根元が折れ、水が勢いよく噴き出していました。
すぐに、その子の母親が血相を変えて飛んできました。
彼女は泣いている自分の子を抱きしめるなり、私と息子を指さしました。
「うちの子が泣いてるじゃない! 何してくれたの!」
私が「いえ、状況がまだ…」と言いかけると、彼女は声を荒げました。
「全部そっちの子のせいでしょ? 弁償してもらうわよ!」
一方的な物言いに、私は言葉を失いました。
息子は私の陰に隠れ、小さく震えています。どう説明したものか、証拠もないし……。
正直な子供
私がどう反論しようか迷っていると、信じられないことが起きました。
そのお母さんに抱かれた男の子が、小さな声でこう言ったのです。
「ママ、やめて」
「…え? 何言ってるの? この子がやったんでしょ?」 母親は戸惑っています。
男の子は首を横に振りました。
「ちがう。ぼくがやったの」
「ぼくが、蛇口にぶらさがってグルグル回ってたら、バキッて。そしたら水がいっぱい出てきて、びっくりして泣いちゃった。お友達は、わるくない」
その場が凍りつきました。 相手の母親は顔を真っ赤にして、私に何度も頭を下げました。
「本当に、申し訳ありません…!」
私は「いえ、怪我がなくてよかったです」とだけ答えました。
子供の正直な言葉に救われましたが、親として、思い込みで人を責めることの恐ろしさを痛感した出来事です。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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