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「僕、料理担当なんです」ママ友に自慢する旦那。本当はレトルトなのがバレて気まずい空気に…【短編小説】

僕料理担当なんですママ友に自慢する旦那本当はレトルトなのがバレて気まずい空気に短編小説

夫の悲しい自慢

先日、子供の幼稚園が同じママ友が、初めて我が家に遊びに来てくれました。

珍しく夫も在宅勤務で、リビングで一緒にお茶をすることに。彼女はとても料理上手で、いつもお子さんのお弁当の彩りがきれいな人です。

会話が弾む中、話題は自然と家事の分担になりました。
すると夫が、なぜか得意そうに胸を張って言ったんです。

「うちは、僕が料理担当なんですよ」

私は飲んでいたお茶を吹き出しそうになりました。
ママ友は「えー!すごい!素敵ですね!」と目を輝かせています。

(やめて、お願いだからやめて…!)と心の中で叫びました。

確かに、夫はよく夕飯の準備をしてくれます。
でも、それは「料理」と呼べるものなのか…。
彼の言う「料理」とは、スーパーで買ってきたレトルトのハンバーグや、パウチ入りの煮魚を、お湯で温めてお皿に盛り付けることなんです。

もちろん、それだけでも十分助かっています。
疲れている日には本当にありがたいです。
でも「料理担当」と自慢するのは、さすがに違う気がします。

夫はすっかり調子に乗って、「今日のこのランチも僕が作ったんですよ」と、テーブルに出ているパスタを指しました。(もちろん、ソースはレトルトです)

ママ友が「わあ、本格的な味ですね!何か隠し味とか…」と感心してくれた、その時でした。

ママ友は気付いてしまった…

タイミング悪く、キッチンの隅にまとめていたゴミ袋から、さっき夫が使ったパスタソースの、真っ赤なパッケージの角が「ピラッ」とはみ出しているのが見えてしまったんです。

ママ友の視線が、そのゴミ袋に釘付けになりました。

私も夫も、その視線を追って固まります。

「あ…」

彼女は小さく声を漏らし、すぐに「…で、でも、盛り付けがすごく綺麗ですね!」と必死に笑顔を作ってくれました。

夫は顔を真っ赤にして黙り込んでしまいました。リビングには、なんとも言えない気まずい空気が流れます。「僕、料理担当なんです」という夫の言葉が、むなしく響いているようでした。

その後、ママ友は「急に用事を思い出した」と、そそくさと帰ってしまいました。

夫は「…あれは、ソースのベースだから」とボソボソ言い訳していましたが…。

温めてくれるだけでもありがたいのですが、お願いだから見栄を張るのはやめてほしい。穴があったら入りたい、本当に気まずい午後でした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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