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「辞めたけりゃ辞めろ」と突き放した厳しい上司が、送別会で流した涙の理由。実は…【短編小説】

厳しい上司
私は、このたび勤めていた会社を辞めることにしました。
理由は色々ありましたが、正直に言うと、あの厳しい上司の存在が一番大きかったかもしれません。
私の上司は、いつも眉間にシワを寄せているような人で、私が何かミスをすれば、みんなの前でも容赦なく叱責する、とにかく厳しい人でした。
影では「鬼」と呼ばれるほど恐れられていました。
そんな上司に、退職を決意したことを伝える日。
どれだけ緊張したことか分かりません。
震える声で「退職させていただきます」と伝えると、上司は私から目をそらしたまま、冷たく一言こう言いました。
「辞めたけりゃ辞めろ。代わりはいくらでもいる」
その言葉に、私は深く傷つきました。
やはり、この人には何を言っても無駄だったんだ…。
そう確信し、残りの日々は淡々と引き継ぎ業務をこなすことに集中しました。
上司とは、業務上必要な会話以外、一切言葉を交わしませんでした。
そして、あっという間に迎えた最終日。
夜、同僚たちが心のこもった送別会を開いてくれました。
本当にありがたかったです。
お店の隅の席には、あの上司も仏頂面で座っていました。どうせ義理で参加したのだろう、と私は思っていました。
上司の優しい言葉
会も終盤に差し掛かった頃、その上司が挨拶に立ちました。
「あー…」とマイクを握り、いつもの厳しい顔で私を見ます。
「正直、手のかかる部下だった」 その言葉に、またか、と心が冷えそうになりました。
「『辞めろ』とも言った。だが…」 上司はそこで言葉を詰まらせ、急に目頭を押さえたのです。
「…あいつは、俺の若い頃にそっくりだったんだ」
まさかの言葉に、会場が静まり返りました。
「俺も昔、大きなミスをして会社を辞めようとした。だが、当時の上司が庇ってくれた。だから俺は、あいつには自分より強くなってほしかった。もっとうまくやれると期待していた。厳しくしすぎたのは…不器用だったんだ、俺が…」
そう言って、あの鬼上司が、声を殺して泣いていました。 厳しい言葉の裏に隠されていた、あまりにも不器用な期待と優しさ。
私は、何が起こったのかすぐには理解できませんでした。 ただ、上司の涙を見ていたら、私自身の涙も止まらなくなっていました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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