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「SNSで幸せアピールとかバカみたい」と言ってた友人が裏アカで投稿した意外な内容。実は…【短編小説】

サバサバした友達
私の友人には、口癖がありました。
「SNSで幸せアピールとかバカみたい」
誰かが旅行の写真を上げれば「暇なんだね」と笑い、同僚が手料理の写真を上げれば「誰に見せたいのよ」と呆れる。
私は、そういうサバサバした彼女が、少し格好いいとさえ思っていました。
流行に流されず、自分を持っているんだと。
そんな彼女が、最近スマホばかり見ていることに気づきました。
「何見てるの?」
「別に。相変わらずバカなアピールしてる人がいるなって」
彼女はそう言って、慌てて画面を隠しました。
謎の裏アカ
ある日、私が見ていた料理アカウントの「いいね」一覧に、見慣れないアイコンがありました。
プロフィール名はランダムな文字列。
でも、そのアイコンは、彼女が昔飼っていた珍しい猫の写真でした。
嫌な予感がしつつ、その「裏アカ」らしきページをタップしてしまいました。
そこには、彼女が「バカみたい」と切り捨てていたはずの「幸せ」が、溢れていました。
でも、それはキラキラした写真ではありません。
真っ黒な背景に、白い文字だけが並んでいました。
『こんな料理が作れる奥さんになりたかった』
『子供服、可愛すぎる。私もいつか着せてあげたい』
『旦那さんと仲良く旅行に行ける人が、本当に羨ましい。どうして私はできないんだろう』
それは「アピール」ではなく、彼女の叶わない「願望」のリストでした。
彼女は、旦那さんとの関係がうまくいかず、ずっと子供が欲しいのに恵まれないことで、深く悩んでいたのです。
彼女が「バカみたい」と言っていたのは、他人に対してではありませんでした。
それは、手に入らない幸せを素直に「羨ましい」と言えない、不器用な彼女自身の心に向けた言葉だったのです。
私は、そっと画面を閉じました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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