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「マッチングアプリは危ない」と語ってた友人がアプリで出会った男性と結婚。心境の変化のワケ【短編小説】

慎重な性格の彼女
私には、昔から仲の良い友人がいます。彼女とは定期的にカフェでお茶をする仲なのですが、恋バナになると決まって彼女が口にするセリフがありました。
「マッチングアプリ? だって危ないじゃない」
彼女はとても慎重な性格です。
「身元がわからない人と会うなんて怖すぎる」
「ニュースでも悪い話しか聞かないし、騙されたらどうするの」
と、アプリに対しては徹底して否定的な立場でした。私も「まぁ、確かにそういう一面もあるかもね」と、その時は軽く相槌を打っていました。
そんな彼女が、半年前のことです。いつものカフェで、神妙な顔で私にこう切り出してきたのです。
「実は…今度、初めて会ってみようと思う人がいるんだ」
「え、いいじゃない! どこで知り合ったの?」
と私が聞くと、彼女はとても言いにくそうに、視線を落として
「…アプリ」
と答えました。
「ええ!? あんなに危ないって毛嫌いしてたのに!」
思わず大きな声が出た私に、彼女は苦笑いしながら、その心境の変化をゆっくりと話してくれました。
心境の変化
「うん、今も怖いって気持ちがゼロなわけじゃない。でもね…」
彼女いわく、このまま
「危ないから」
「怖いから」
と待っているだけでは、本当に何も始まらないと痛感したそうです。
「職場と家の往復だけで、新しい出会いなんて全然ないでしょう? かといって、誰かに紹介してもらうのも気を遣うし」
そして、彼女はハッとした顔でこう続けたのです。
「ある時思ったの。アプリが危ないんじゃなくて、『危ない』って言葉を理由にして、行動しない自分が一番ダメなんじゃないかって」
彼女は「危ない」と避けるのをやめ、
「危なくないように、自分で最大限に注意して使う」
という道を選んだのでした。 メッセージのやり取りを何ヶ月も続け、必ずビデオ通話もして、相手が信頼できる人か、自分のルールをしっかり守って見極めたそうです。
そして先日。 彼女は、そのアプリで出会った彼と、幸せそうに結婚しました。 「危ない」と頑なに拒否していた彼女が見つけた幸せ。
それは、彼女自身が勇気を出して、自分の目で確かめに行った結果なのだと心から思います。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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