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問題児扱いされた息子「そんなことしない!」と否定する母。息子のノートに書いてあった真実…【短編小説】

うちの子がそんなことするわけないクラスで問題児扱いされた息子隠されたノートが真実を語った短編小説

問題児のレッテル

息子が、クラスで「問題児」と呼ばれていることを知ったのは、つい先日のことでした。
授業中に騒ぐ、友達の物を隠す…。担任の先生から告げられる内容は、おとなしい息子の姿とはかけ離れたものばかりでした。

先日、スーパーでばったり会ったクラスメイトの母親に強い口調で詰め寄られました。
「お宅の息子がうちの子を突き飛ばしたって! どうしてくれるの!」 私は思わず口にしていました。 「うちの子はそんなことしない!」

分かっています。親なら誰でもそう言うでしょう。
でも、私にはどうしても信じられなかったのです。家では優しく、虫も殺せないようなあの子が、どうして…。

しかし、先生や他のお母さんから何度も報告が続くと、さすがの私も「もしかして、家と外では違うの…?」と不安が募っていきました。

そんなモヤモヤした気持ちを抱えたまま、悠真の部屋を掃除していた日のことです。
ベッドのマットレスとフレームの間に、一冊のノートが挟まっているのを見つけました。表紙には何も書かれていません。

不審に思いながら、そっと開いた瞬間、私は息を呑みました。

そこには、息子の震えるような文字で、クラスメイトから受けている嫌がらせが、日付と共にびっしりと綴られていたのです。

『4月20日:筆箱を隠された。先生には僕が忘れたことにされた』

『4月25日:体育の着替えをゴミ箱に入れられた。先生に聞かれたけど、怖くて言えなかった』

『5月1日:クラスの子が僕の教科書を破ったのに、僕がやったと嘘をついた』

報告されていた「問題行動」のほとんどが、クラスメイトの仕業であり、息子は濡れ衣を着せられていたか、必死に抵抗していただけだったのです。

ノートが暴いた嘘

私は震える手でノートを握りしめ、すぐに学校へ向かいました。
先生にノートを見せ、クラスメイトとその母親を交えて話す場を設けてもらったのです。

「まあ。こんなもの、あなたの息子が嘘を書いただけじゃないですか!」 母親はノートを一瞥するなり、鼻で笑いました。

「では、5月1日の3時間目、息子があなたの子供の教科書を破ったと先生に報告した件ですが」

私が冷静に切り出すと、母親の顔がこわばりました。

「ノートにはあなたの子供が私の子供の教科書を破った』とあります。
その教科書、糊で補修してまだ悠真の机に入っていますが、確認なさいますか?」

先生が息を呑むのが分かりました。相手の子供は真っ青になって俯いています。

「そ、それは…」

狼狽する母親を前に、私は続けました。

「息子は、ずっと我慢していました。うちの子は、そんなことをする子じゃありません」

最終的に相手の子供はすべてを認め、母親は顔面蒼白のまま謝罪の言葉を繰り返すだけでした。

先生も息子への誤解を深く謝罪し、クラスでしっかり対応すると約束してくださいました。
息子の苦しみに気づけなかった自分を恥じると同時に、あの子を信じ抜いて本当に良かったと、心の底から思った瞬間でした。

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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