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「うちの子を泣かせたみたいで」グループLINEに流れたメッセージ。子供に聞いた真実とは【短編小説】

うちの子を泣かせたみたいでグループLINEに流れたメッセージ子供に聞いた真実とは短編小説

クラスの保護者グループLINEが辛かった

夜8時過ぎ。
洗い物をしていた手が、スマホの通知音に止まった。

「クラス保護者グループ(23)」からの新着メッセージ。
何気なくタオルで手を拭き、画面を開いた瞬間──心臓が止まった。

山本ママ:うちの子のことだけど

その一文だけ。

(……来た。)

グループLINEで“うちの子のことだけど”から始まるメッセージ。
それは、誰もが一番見たくないやつだ。

しばらくして、追撃が届く。

山本ママ:今日、放課後に公園で〇〇くんがうちの子を泣かせたみたいで…
山本ママ:手を出したとかじゃないと思うけど、ちょっと心配になって

(〇〇くんって……うちの子。)

一気に血の気が引いた。
グループには、他の保護者たちも沈黙。
スマホの画面を握りしめながら、私は必死に打ち込んだ。

私:すみません、〇〇がそんなことを…。帰ったとき特に話してなかったのですが、確認します

すぐに既読がつく。
でも、山本ママからの返信はない。
その代わりに──

鈴木ママ:子ども同士のことだから大丈夫ですよ
佐藤ママ:うちも前に似たようなことありましたし

(フォロー…ありがとう…)
でもそのフォローが逆に怖かった。

何か裏でLINEが動いてるような、そんな気配がした。

数分後、山本ママからようやく返信が来た。

山本ママ:いえいえ 子どもってそういうことありますもんね。
山本ママ:ただ、ちょっと気になっただけで

“気になっただけ”。
その言葉の奥にある棘を、私は感じ取った。

子供に聞いた結果

その夜、寝室で息子に聞いた。
「今日、公園で泣かせたって話、聞いたんだけど…」

「違うよ。泣いたのは向こう。鬼ごっこで転んだだけだもん」

息子の言葉は、何よりも真っすぐだった。

次の日の朝、LINEを開くと、私はそっと、通知をミュートにした。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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