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「愛してる…」その声、私だよね?元彼の結婚式で流れた音源…詰めが甘い自業自得な元彼の末路【短編小説】

愛してるその声私だよね元彼の結婚式で流れた音源詰めが甘い自業自得な元彼の末路短編小説

聞き覚えのあるメロディーの正体

元彼である健太君の結婚式に招待されました。
正直、気は進みませんでしたが、共通の友人も多く、断り切れないまま当日を迎えてしまいました。

純白のドレスに身を包んだ新婦の沙織さんは、とても綺麗です。少しだけ胸がチクリと痛みました。

披露宴も中盤に差し掛かった頃、会場の照明が落ち、二人の馴れ初めを紹介するムービーが始まりました。
そのBGMとして流れてきた曲に、私は耳を疑いました。

それは、健太君が昔、私との記念日に作ってくれた曲だったのです。

彼は音楽が趣味で、「いつかプロになる」なんて夢を語っていました。
そして、この曲のデモ音源には、ガイドボーカルとして私の声が入っていたはずです。「まさかね…」心の中でそう呟きながら、スクリーンを見つめていました。

会場騒然、曲に混ざった私の声

すると、曲がサビに差し掛かった瞬間、信じられないことが起きました。
健太君の歌声に重なるように、はっきりと私の声が聞こえてきたのです。
「愛してる…」なんて、当時の私が一生懸命歌った声が。

会場がざわめき始めました。
友人たちは驚いた顔で私を見ています。何より、新婦の沙織さんは真っ青な顔で健太君を睨みつけ、彼は顔面蒼白。
冷や汗をかいているのが遠目にも分かりました。

彼は昔から、どこか詰めが甘い人でした。
おそらく、面倒くさがってデモ音源をそのまま使ってしまったのでしょう。
私を振って沙織さんと付き合い始めた彼への最後の復讐が、こんな形で叶うなんて。

私は静かに席を立ち、友人への挨拶もそこそこに会場を後にしました。

外の空気がとても美味しく感じます。彼の結婚式はめちゃくちゃになったかもしれませんが、私にとっては最高の門出です。これで、本当に過去を清算できました。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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