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「誰がやったか、もうバレてますよ」共用ポストを荒らした隣人、逃げ場なく謝罪へ【短編小説】

誰がやったかもうバレてますよ共用ポストを荒らした隣人逃げ場なく謝罪へ短編小説

噂好きの隣人

私が住んでいるマンションの共用ポストで、奇妙なことが起こり始めたのは数ヶ月前のことです。チラシや重要でない郵便物が、誰かに一度中身を確認されたかのように、少しだけ開けられているのです。気のせいかと思いましたが、他の住民の方々も同じように感じていたようでした。

私たちの間で、容疑者はすぐに一人に絞られました。隣の部屋に住む、噂好きの鈴木さんです。彼女はいつも住民の動向に探りを入れ、些細なことでも大袈裟に言いふらしていました。

一度、管理人の田中さんから注意してもらいましたが、「あら、人聞きが悪いわね」と取り合う様子もありません。証拠がない以上、私たちも強くは言えませんでした。

しかし、我慢にも限界があります。住民数名で話し合い、田中さんの許可を得て、ポストエリアに小さな防犯カメラを設置することにしたのです。

住民たちの反撃、すべてを暴いた「小さな目撃者」

カメラを設置して数日後。録画された映像を確認した私たちは、言葉を失いました。そこには、細長い定規のようなものを器用に使い、他人の郵便物を引き抜いては、中身を覗き見している鈴木さんの姿がはっきりと映っていたのです。

週末、田中さんは緊急の住民会を開きました。もちろん、何も知らない鈴木さんも、「何事かしら」といった顔で参加しています。

会が始まると、田中さんは厳しい表情で今回の件を切り出し、用意したノートパソコンで例の映像を再生しました。

「…え?」

モニターに映し出された自分の姿に、鈴木さんの顔がみるみる青ざめていきます。言い逃れのできない、完璧な証拠。周りの住民たちの冷たい視線が、一斉に彼女へと突き刺さりました。

「これは…その…」

しどろもどろになる彼女に、もう逃げ場はありませんでした。観念したように、彼女はがっくりと肩を落とし、その場にいた全員に向かって、震える声で謝罪をしました。そして、深く、深く、頭を下げたのです。

あれ以来、鈴木さんが住民の噂話をすることは一切なくなりました。プライバシーを侵害するという行為が、どれほど人の信頼を失うことになるか。彼女は、住民全員の前で、そのことを痛感したに違いありません。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

 

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

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