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ブランドバッグでマウントを取ってきた友人が、リサイクルショップに通うようになった理由とは【短編小説】

ブランドバッグでマウントを取ってきた友人がリサイクルショップに通うようになった理由とは短編小説

ブランドバッグが語る彼女の価値観 

私には、大親友と呼べる真由美(まゆみ)という友人がいます。
彼女とは中学時代からの付き合いで、何でも話せる間柄でした。
ただ、一つだけ、真由美とは価値観が大きく違っていたことがあります。それは、ブランド品への執着です。

真由美はいつも、最新のブランドバッグを持っていました。
会うたびに、「これ、新作なんだ」「このバッグは、美咲ちゃんには似合わないかな」と、少しだけ私を下に見てくるような話し方をします。
私は特にブランドに興味がなく、お気に入りのトートバッグを大切に使っていたので、そんな彼女の言葉に、正直少しだけ傷つくこともありました。

ある日のカフェでのことでした。真由美が、いつものように自慢げにバッグをテーブルに置きました。

「このバッグ、限定品なの。手に入れるのにすごく苦労したんだから」

彼女は満足そうに微笑み、私の地味なトートバッグに目を向けました。

「美咲ちゃんも、たまには奮発してみたら?そういうのって、モチベーションになるよ」

私は曖昧に笑うしかありませんでした。

リサイクルショップが教えてくれたこと

そんな日々が、しばらく続きました。
でも、ある時期から、真由美の様子が変わりました。
新しいブランドバッグの話をしなくなり、会うときはいつも、以前から持っていたバッグばかり。
なんだか元気もなさそうに見えて、私は心配になりました。

「最近、どうしたの?元気ないみたいだけど」

私の問いかけに、真由美は一瞬言葉を詰まらせ、それから静かに話し始めました。

実は、彼女の家は経済的に厳しくなり、高価なブランド品を買うどころではなくなっていたそうです。
最初はショックだったと言います。でも、持っているブランドバッグを少しずつ手放していくうちに、あることに気づいたそうです。

「リサイクルショップに、毎週通うようになったんだ。最初はブランド品を売るためだったんだけど、そのうち、安くて質の良い掘り出し物を探すのが楽しくなってきて。ブランド名じゃなくて、本当に自分が好きなものを見つけるって、こんなに楽しいことだったんだって、初めて知ったの。」

そう言って、真由美は少し照れくさそうに笑いました。

私は、そんな彼女の正直な気持ちに胸を打たれました。
ブランド品で着飾っていた真由美も素敵でしたが、心から好きなものを大切にする今の彼女は、以前よりもずっと輝いて見えました。

それから、私たちは一緒にリサイクルショップ巡りをするようになりました。
ブランド品でマウントを取っていた彼女はもういません。代わりに、本当に大切なものは何なのかを教えてくれた、私の大切な親友がそこにいました。

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

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