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友人に「いいね少なくない?」と笑われた私→数年後、その友人が炎上してアカウントを消した【短編小説】

いいねの価値を求める友人
私の名前は栞。
私のSNSは、道端に咲く花や、美味しかったコーヒーの写真が並ぶ、ささやかな日記のようなものでした。
一方、友人だった玲奈のSNSは、いつもきらびやか。
フォロワーは数千人、全ての投稿には、数百の「いいね」がつく。
彼女は、その世界の女王様でした。
数年前、そんな彼女に、私の投稿を鼻で笑われたことがあります。
野良猫の写真に、たった15件のいいねがついた投稿を見て、彼女は言いました。
『栞って、ほんとSNS向いてないよね。ていうか、いいね、少なっ!これじゃ、誰も見てないのと同じじゃん』
「私は、自分の思い出のためにやってるから」と返した私に、彼女は、可哀想なものを見るような目を向けるだけでした。
それから数年。
玲奈は、どんどん有名になっていきました。
しかし、注目を集めるにつれて、彼女の投稿は、過激で、そして、誰かを傷つけるような内容が増えていったのです。
ある日、彼女の投稿が炎上してしまった
彼女の一つの投稿が、大炎上しました。
ある社会問題に対する、あまりにも配慮のない一言。
それが、ネットニュースにもなるほどの大騒ぎになったのです。
彼女のアカウントには、非難のコメントが、津波のように押し寄せました。
最初は、強気な態度で反論していた彼女。
しかし、炎の勢いは、彼女の手に負えるものではありませんでした。
炎上が始まって、一週間が過ぎた頃。
ふと、彼女のアカウントを覗いてみると、そこには、ただ、「このページはご利用いただけません」という、無機質な文字が表示されるだけ。
数千人のフォロワーも、何万もの投稿も、彼女が必死に築き上げてきたきらびやかな城は、跡形もなく消え去っていました。
彼女は、アカウントを削除して、逃げ出してしまったのです。
「いいね」の数で、人の価値を測っていた彼女。
その彼女が、結果的に、数の暴力によって、全てを失ってしまった。
私の、いいねが少ない、誰も見ていないようなアカウントは、今も、静かで、平和なままです。
誰かに評価されるためじゃない、自分のための、ささやかな幸せが、そこには、ちゃんと残っていました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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