GLAM Editorial

2023.12.05(Tue)

ガサガサ唇にさよなら!唇を保湿する方法を薬剤師が解説

冬になって空気が乾燥すると唇もガサガサになり、皮が剥けてメイクのときに痛いこともありますよね。

そんなつらい季節に、唇を効果的に保湿する方法を、薬剤師が解説していきます。

 

1. 唇が乾燥する原因は?

冬に唇がガサガサになる原因は、主に2つあります。

1-1. 水分が蒸発しやすいから

唇は、肌の皮膚と比べて角層が薄いため水分をためづらく、皮脂を分泌する「皮脂腺」や汗を分泌する「汗腺」もないので、バリア機能が弱く水分が蒸発しやすい部位です。

そのため、空気が乾燥すると、その影響を強く受けて唇がガサガサになってしまいがちです。

1-2. 外部からの刺激

外部からの刺激によって唇が荒れることもあります。

 

たとえば、唇には紫外線を吸収して肌を守ってくれる「メラニン色素」が少ないため、紫外線の影響を受けやすく、乾燥の原因になることがあります。

また、香辛料が多く入った食べ物や、化粧品の影響で唇が荒れることもあるでしょう。

 

冬になり、風邪やインフルエンザ予防のためにマスクを使う機会が増えると、マスクと唇がこすれる摩擦回数も増えます。

これもまた、唇を荒れさせる刺激のひとつになります。

 

2. リップクリームの成分や使い方は?

唇を保護するリップクリームは、どういった成分が含まれているものを選べばいいのでしょうか。

リップクリームのおすすめの使い方とあわせて解説していきます。

2-1. おすすめの成分1:保湿成分

唇の乾燥がひどい場合は、保湿成分が入ったリップクリームを使うのがおすすめです。

「グリセリン」や「ヒアルロン酸ナトリウム」などが含まれたリップクリームを使いましょう。

2-2. おすすめの成分2:抗炎症成分

口角炎や口唇炎といった炎症がある場合は、消炎作用もしくは抗炎症成分の入ったリップクリームを使いましょう。

消炎作用を持つ「グリチルリチン酸」や、抗炎症作用を持つ「アラントイン」などが配合されたリップクリームがおすすめです。

2-3. リップクリームのおすすめの使い方

一般的に、リップクリームは以下の手順で使うことをおすすめします。

 

(1) 塗る前にティッシュやタオルなどで唇の汚れを落とす

(2) リップクリームを体温で温め柔らかくし、唇に与える刺激を少なくする

(3) リップクリームを唇の中央から口角に向けて、縦じわに沿って円を描くようにやさしく塗る

 

リップクリームにはスティックタイプの他に、チューブタイプやジャータイプもありますが、どのタイプでも唇に刺激を与えないようにやさしく塗ることが大切です。

また、唇に合わない成分が入っているとかぶれることがあるので、使ったときに唇がヒリヒリしたり症状がひどくなったりした場合は、使用を中止しましょう。

 

3. 漢方薬でも唇のケアが可能!

乾燥によるガサガサ唇に悩むときは、漢方薬でからだの内側からケアすることもおすすめです。

漢方薬を選ぶ際には「炎症を鎮める」「血流をよくして唇に栄養をいきわたらせる」「消化・吸収機能をよくして必要な栄養をつくる」といった作用のある生薬を含むものを選びましょう。

 

<ガサガサ唇対策におすすめの漢方薬>

・温清飲(うんせいいん):「血(栄養・潤い)」を補給する生薬と、のぼせなどの熱を冷やす生薬が配合されており、乾燥を改善する働きがあります。(※1)

 

・当帰飲子(とうきいんし):肌や唇に栄養分と潤いを与え、乾燥による湿疹や皮膚炎を改善します。冷え症の方におすすめです。(※2)

 

このように、漢方薬によって体質の改善を目指すことで、冬のガサガサ唇をからだの中からケアすることができます。

しかし、体質や症状に合った漢方薬を服用しないと、副作用があらわれて症状が悪化することもあります。

そこで、薬剤師がAIを用いて最適な漢方薬を提案してくれる「あんしん漢方」がおすすめです。

スマホで薬剤師に相談し、自分のからだをケアしていきましょう。

 

ぷるぷる唇を取り戻そう!

乾燥で唇が荒れると、毎日のメイクや食事も憂鬱になってしまいますよね。

自分に合ったケアをして唇を乾燥や外部の刺激から保護し、潤いを持った唇を取り戻しましょう!

 

 

(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ温清飲エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9176

(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ当帰飲子エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8938

 

<この記事を書いた人>

 

あんしん漢方薬剤師
山形 ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。病院薬剤師として在勤中、食養生の大切さに気付き薬膳の道へ入り、牛角・吉野家他薬膳レストラン等15社以上のメニュー開発にも携わる。

「健康は食から」をモットーに健康・美容情報を発信するMedical Health -メディヘルス-Youtubeチャンネルで簡単薬膳レシピ動画を公開するなど精力的に活動している。

症状・体質に合ったパーソナルな漢方をスマホ一つで相談、症状緩和と根本改善を目指すオンラインAI漢方「あんしん漢方」でも薬剤師としてサポートを行う。

●あんしん漢方(オンラインAI漢方)

 

 

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