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「遺産は渡さない」と主張する義姉。遺言書通りの金額を請求したら、義姉の顔色が一変。実は【短編小説】

遺産は渡さないと主張する義姉遺言書通りの金額を請求したら義姉の顔色が一変実は短編小説

高圧的な義姉の主張

夫を病気で亡くして三年。子供のいない私は、一人残された義父の介護をしながら義実家で暮らしていました。義父はいつも「苦労をかけてすまない」と感謝してくれましたが、一方で県外に嫁いだ義姉は、介護はおろか顔を見せることさえありませんでした。

そんな義父が亡くなり、悲しみに暮れていた葬儀直後のことです。高級ブランドに身を包んだ義姉が、息巻いて実家に乗り込んできました。「遺産は渡さない!」開口一番、彼女はそう叫んだのです。

後日、弁護士を交えた遺産分割協議の席でのことです。義姉は机を叩きつけんばかりの勢いでまくし立てました。

「パパの遺言書が見つかったのよ。ここには『嫁に現金1000万円、残りの不動産および一切の資産を娘に相続させる』とあるわ。当然この通りにするわよ!」

義姉の目は血走っていました。義実家は土地だけでも相当な価値があります。彼女の狙いは明らかでした。

「今まで住まわせてあげたんだから感謝なさい。他人が図々しく居座らないで。手切れ金として1000万円だけくれてやるから、これにハンコ押してさっさと出ていきなさいよ」

弁護士が困惑した顔で資料を指差し、義姉に何か助言しようとしましたが、彼女は聞く耳を持ちません。「私の権利よ!」と叫ぶばかりです。

私は深く息を吐き、義姉の顔をまっすぐ見て覚悟を決めました。

「わかりました。お義姉さんのご希望通り、私は遺言書に記載された金額のみを請求します。その代わり、その他の『一切の資産』は全てお義姉さんが引き継ぐということで、異存ありませんね?」

「当たり前じゃない!気が変わらないうちに早くサインして!」

義姉は私を嘲笑いながら、勝利を確信した様子で手続きを進めました。

欲に目がくらんだ義姉の末路

それから一ヶ月後。私の元に、義姉からの悲鳴のような電話がかかってきました。

「ちょっと!嘘でしょ!?借金があるなんて聞いてないわよ!」

そう、実は義父は晩年、知人の連帯保証人になってしまったことで多額の負債を抱えていたのです。一見価値のありそうな実家の土地と建物はすでに担保に入っており、売却しても数千万円の借金が残る状態でした。

義父はその事実を知った上で、介護を続けた私のために、借金とは切り離した個人資産から1000万円を残してくれていたのです。

「遺言書通り、プラスの資産もマイナスの資産も、全てはお義姉さんのものです」

私がそう告げると、電話の向こうで崩れ落ちる音がしました。欲に目がくらみ、資産の中身を確かめなかった義姉の顔色が、みるみる青ざめていくのが目に見えるようでした。

「助けて!」と叫ぶ義姉の声を静かに切り、私は義父への感謝を胸に、新しい一歩を踏み出します。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

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