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ママ友「子供の躾がなってないですよ」と公園で怒鳴られるも、子供同士の会話で状況が一変した【短編小説】

ママ友子供の躾がなってないですよと公園で怒鳴られるも子供同士の会話で状況が一変した短編小説

聞く耳を持たないママ友

休日の公園、それは母親にとって戦場であり、憩いの場でもあります。その日はとても天気が良く、私は息子と二人でのんびりと過ごしていました。

まさか、あんなドラマのような修羅場に巻き込まれるなんて、夢にも思っていませんでした。

事の発端は、砂場の近くで起きた突然の泣き声でした。

「うわあーん!」という激しい声。見ると、子どもが尻餅をついて泣いています。そのすぐそばに、私の息子が立っていました。

「ちょっと!うちの子に何するんですか!」

公園中に響き渡るような金切り声と共に、母親が走ってきました。彼女は状況を確認するどころか、いきなり私の息子を睨みつけ、指を突きつけました。

「見てましたよ!今、突き飛ばしましたよね?乱暴するなんて、どういう教育してるの?子供の躾がなってないですよ!」

周囲のママたちや遊んでいた子供たちが、一斉にこちらを見ます。その視線の痛いこと。

「いえ、あの、事情を…」と私が口を挟もうとしても、「言い訳なんて聞きたくありません!謝って済む問題じゃないわよ!」とヒートアップするばかり。

私は息子が誰かを傷つけるような子ではないと信じていましたが、あまりの剣幕に足がすくみ、息子を庇うように抱き寄せることしかできませんでした。

息子は唇を噛み締め、何かを言いたげに相手の子を見つめています。

子供たちが教えてくれた真実

その時です。「ママ、違うよ!やめて!」と、泣いていた子供が叫びました。予想外の言葉に、彼女の動きがピタリと止まります。息子くんは涙と鼻水を袖で拭いながら、必死に訴えました。

「僕がよそ見して走ってて、鉄棒の柱に頭をぶつけそうになったんだ。そしたら、この子がドンって体当たりして助けてくれたんだよ!叩かれたんじゃない、助けてくれたんだよ!」

一瞬の静寂の後、周りにいた他の子供たちも「そうだよ、危なかったんだよ!」と口々に証言し始めました。

「え…そ、そうなの…?」

さっきまでの鬼のような形相はどこへやら。彼女の顔はみるみるうちに真っ赤に染まりました。振り上げた拳のやり場に困り、視線は泳ぎまくっています。

周囲の冷ややかな視線は、今や完全に彼女へと向けられていました。

「あ、あの、ごめんなさいね…早とちりして…」

彼女は蚊の鳴くような声でそう言い捨てると、子供の手を引いて逃げるように公園を去っていきました。

残された私は、震える息子を強く抱きしめました。

「怖かったね。でも、お友達を助けたんだね。すごいよ」

理不尽な怒号に耐え、他の子を守った息子の小さな背中が、この日はとても大きく頼もしく見えました。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

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