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上司「残業できないやつは価値ない」→過労ライン超えの勤務ログを突きつけた瞬間、顔色が一変【短編小説】

上司残業できないやつは価値ない→過労ライン超えの勤務ログを突きつけた瞬間顔色が一変短編小説

精神論を振りかざす上司

「もう、この会社にはついていけない」

そう確信したのは、入社して三年目の冬のことでした。
私が勤めていたのは、社員数十名ほどの中小企業。
そこには、「長く働くことこそが美徳」と信じて疑わない、時代錯誤な上司がいました。

毎日終電間際まで働き、休日も持ち帰りで仕事をする日々。
それでも上司は「俺の若い頃はもっと働いた」「最近の若いのは根性がない」と、精神論ばかりを繰り返します。
私の肌は荒れ、体重も落ち、誰が見ても限界でした。
それでも、「ここで逃げたら負けだ」と自分に言い聞かせ、必死に食らいついていたのです。

そんなある日のことです。

体調が優れず、どうしても定時で帰らなければならない日がありました。恐る恐る帰宅の準備をしていると、上司が私のデスクに近づいてきました。

「おい、もう帰るのか? みんなまだ働いてるぞ」

私が事情を説明しようとすると、上司は鼻で笑い、信じられない言葉を言い放ちました。

「体調管理も仕事のうちだろ。これだからゆとりは困る。いいか、残業できないやつは価値ないからな」

突きつけた「証拠」

その瞬間、私の中で何かがプツンと切れました。
恐怖や我慢よりも、怒りが勝ったのです。
私は震える手で鞄を開け、ずっと準備していた「あるもの」を取り出しました。
それは、会社に提出している改ざんされた勤務表ではなく、私が個人的に記録し続けてきた、分単位の「真実の勤務ログ」でした。

「価値がない、ですか。では、こちらのデータをご覧ください」

私は上司の目の前に、分厚いファイルを叩きつけました。

「これは過去半年間の、実際の業務時間の記録です。PCのログイン履歴、送信メールの時刻、すべて照らし合わせてあります。先月の残業時間は過労ラインを大幅に超える120時間。これを持って、労働基準監督署に相談に行ってもよろしいのですね?」

最初は馬鹿にしたような顔をしていた上司ですが、ページをめくるごとに、その表情がみるみる変わっていきました。数字という動かぬ証拠を前に、顔からは血の気が引き、唇が震えています。

「……いや、それは、その」

先ほどまでの威勢はどこへやら。しどろもどろになる上司を冷ややかに見据え、私は「失礼します」と一礼して会社を出ました。あの時の上司の青ざめた顔は、今でも忘れられません。結局、その後すぐに私は退職しましたが、あの瞬間のスカッとした気分は、今でも私の誇りです。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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