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「ちょっと待って、これ私のじゃない!」宅配ボックスを開けたら異臭…中にあった想定外の荷物【短編小説】
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宅配ボックスから漂う謎の匂い
その日は、仕事でちょっと良いことがあって、足取りも軽くマンションのエントランスを抜けました。そして向かった先は宅配ボックス。ネットで注文した、新発売のコスメが届いているはずなんです。
通知ランプが点滅しているのを見て、私は心の中で小さくガッツポーズ。スキップしそうな気分で暗証番号を押し、自動で開いた扉に手をかけました。
その瞬間です。
「うっ…!」
ツン、と鼻を刺す生臭いような、なんとも言えない異臭が、開いたボックスの中から一気に溢れ出てきました。
一瞬、何が起きたか分かりませんでした。私が頼んだのは、手のひらサイズの小さなコスメのはず。こんな強烈な匂いがするわけがありません。
恐る恐る中を覗き込むと、そこには私が待っていた小さな箱ではなく、どん、と大きな発泡スチロールの箱が鎮座していました。側面は少し濡れているように見えます。
「ちょっと待って、これ私のじゃない!」
思わず声が出てしまいました。
衝撃の荷物
どういうこと? まさか誰かのイタズラ? それとも…。混乱しながらも、私は意を決して発泡スチロールの箱に貼られた伝票を覗き込みました。
すると、そこには私の部屋番号ではなく、お隣の部屋番号と、私とは全く違う名前が。そして品物の欄には、ハッキリとこう書かれていました。
「生鮮品(鮮魚)」
……鮮魚。
今日が、連日ニュースで「真夏日」と言われるほど暑い日だったことを思い出しました。この密閉された宅配ボックスの中で、何時間も過ごしたであろう「鮮魚」。異臭の原因は、間違いなくこれでした。
どうやら配達員の方が、私宛の荷物と、お隣さん宛の荷物を間違えたようです。私はそっとボックスの扉を閉め、深呼吸。すぐに管理会社に連絡しました。
私のコスメは隣のボックスに配達されており、翌日無事に受け取ることができました。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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