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「私たち一生の友達だよ」と言ってた親友が突然連絡不通に…気になった私が親友の家に行くと…【短編小説】

連絡が取れなくなった親友
彼女とは学生時代に出会い、社会人になった今も、一番の親友でした。
二人で流行りのカフェに行ったり、仕事の愚痴を夜通し言い合ったり。「私たち、おばあちゃんになってもこうして笑い合ってるんだろうね」「もちろん!私たち一生の友達だよ!」そんな会話が、私たちの合言葉のようになっていました。
そんな彼女からの連絡が、先週の日曜日を最後にプツリと途絶えました。
最初は「また仕事で大きなプロジェクトでも抱えてるのかな」「スマホをどこかに落としたのかも」と、いつものことだと軽く考えていました。
彼女は時々、何かに夢中になると周りが見えなくなることがあったからです。
でも、3日経ち、5日経っても、私が送ったLINEは一向に「既読」になりません。
電話をかけても、コール音が虚しく響くだけで、すぐに留守番電話サービスに切り替わってしまいます。
彼女は、少しでも悩み事があると「ちょっと聞いてよー!」とすぐに電話してくるタイプでした。
嬉しいことがあった時も、真っ先に報告してくれました。
それなのに、こんなに音沙汰がないなんて、今までに一度もなかったことです。
私の知らないところで、何か大変なことに巻き込まれているんじゃないか。 もしかして、病気で倒れているとか…?
悪い想像ばかりが頭を駆け巡り、胸騒ぎがどんどん大きくなっていきました。
親友の家に向かった結果
週末を待つこともできず、私は仕事を早めに切り上げ、彼女が一人で暮らしているアパートへ向かいました。
駅からの道すがら、「急にどうしたのって驚かれちゃうかな」「でも、無事が確認できればそれでいい」そんなことを考えていました。
アパートに着き、彼女の部屋番号「203」のインターホンを鳴らします。
「……」
応答はありません。耳を澄ましてみましたが、部屋の中から物音一つ聞こえません。もう一度、今度は長く強く押してみます。
「……」
静まり返った廊下に、私の心臓の音だけがドクドクと響きます。「お願い、無事でいて…」
不安が恐怖に変わったその時、ふと、部屋のポストに目が留まりました。
「203」と書かれたポスト。 そこには、見慣れた彼女の名前ではなく、まったく知らない名字のネームプレートが、真新しく、無機質に貼られていたのです。
「え…?」
頭を鈍器で殴られたような衝撃でした。
どういうこと? 引っ越したの? 私に、一言も?
私はその場で立ち尽くしました。あんなに「一生」と誓い合ったのに。彼女にとって、私はその程度の存在だったのでしょうか。
スマホを取り出すと、彼女とのトーク画面には「ずっと友達だよ!」という、一週間前の彼女の明るいスタンプが、皮肉なほどに輝いていました。
それが、私たちが交わした最後の言葉でした。
本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。
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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。
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