藤井麻未

2015.07.22(Wed)

「エキゾチック」を感じたいなら、迷わずイスタンブールへ ~トルコ イスタンブール~

[アジア?それともヨーロッパ?]

写真1

神秘の都、イスタンブール。初めてこの街に降り立った時、遠くに霞むモスクのシルエット、独特の旋律をもったアザーンの響き、夕陽に輝くボスポラス海峡を目の当たりにし、異国に来たことをしみじみと感じたものです。イスタンブールほど「エキゾチック」という言葉がピッタリ似合う場所はありません。

 

それもそのはず、ここはアジアとヨーロッパの出会う場所。トルコは国土の東大部分がアジア、そしてボスポラス海峡を挟んで西側の一部分がヨーロッパにまたがっています。そしてイスタンブールのある場所はまさにその合流地点。アジアとヨーロッパの両方を有する、世界でただ一つの街なのです。神秘的でいて、そして何故だか懐かしい。エキゾチックなイスタンブールへといざ参りましょう。

 

[エキゾチックを感じるスポットへ]

 

ブルーモスク

写真2

正式名称、スルタン・アフメット・モスク。ブルーモスクと呼ばれる所以は、中に入ると一目瞭然。壁という壁を埋めつくすブルーのイズニックタイルは、その精緻さに目が回るほど。壁一面の幾何学模様はイスラム美術の粋を極め、床に敷かれた豪奢な絨毯の細かな模様に目を見張ります。至る所からステンドグラスを通して柔らかな光が差し込み、神のいる天の世界を現したというモスクの内部はまさに異国情緒の極致。

 

バザール

写真3

喧噪のバザールはありとあらゆる人、モノが行き交い、エキゾチックな体験ができる恰好のスポット。中東世界最大とも言われる複雑怪奇なグランド・バザールは一度入ったらもう抜け出せない!その昔エジプトからの貢物を売買していたというエジプシャン・バザールには、今は多様な香辛料の露店が軒を連ね、珍しいスパイスやドライフルーツが安く手に入ります。かつて世界中の商人たちが行き交ったバザールで、異国体験をしてみては。

 

チャイハネ

写真4

散策に疲れたらチャイハネで一息、なんて通の過ごし方。トルコ人はいつでもどこでもチャイを飲むため、そこら中にチャイを出すチャイハネと呼ばれるお茶屋があります。グランドバザール近くの雑踏を入るとそこは水タバコの煙とチャイグラスのぶつかる音に満ちた異国のカフェ。トルコ人風に砂糖をたっぷり入れた甘めのチャイを口に含み、イスタンブールの喧噪をしばし五感で感じてみるのも乙。

 

◆Erenler Nargile

Yeniceriler Cad. Corlulu Alipasa Medresesi

 No 36/28 Beyazit, Istanbul, Turkey

営業時間 7:00~翌1:00

https://www.zomato.com/tr/istanbul/erenler-nargile-beyaz%C4%B1t-istanbul

 

ベイオウル地区

写真5

 

ヨーロッパ的な雰囲気を持つ賑やかな通りの多いベイオウル地区。フランス小路に洒落たビストロが軒を連ねていると思ったら、イスティクラル通りの外れには味のある古道具屋が。トルコ風居酒屋、メイハネ密集地帯もあれば、オスマン時代から走るレトロな路面電車が行き来して。イスタンブールで最もホットなベイオウル地区には、夜中まで異国の熱気が漂います。

 

ホテル

写真6

 

イスタンブールに来たら一度は泊まってみたいのが、かつて豪華列車オリエント急行の乗客をもてなした伝統のホテル、ペラ・パレス。イスタンブールは、パリ発のオリエント急行の終着駅としてヨーロッパの富裕層たちを迎えました。あの名作「オリエント急行の殺人」を書いたアガサ・クリスティーは、このホテルの一室で小説の構想を練ったのだとか。パリを発ってイスタンブールに降り立った乗客は、この街のエキゾチックな空気を吸って旅の情緒を高めたことでしょう。優雅にお茶を頂けるアフタヌーンティールームにまずは腰を落ち着けて、旅のプランを練ってはいかが。

 

◆PERA PALACE HOTEL JUMEIRAH

Meşrutiyet Caddesi No: 52, 34430 Tepebaşı

Beyoğlu, Istanbul, Turkey

https://www.jumeirah.com/en/hotels-resorts/istanbul/pera-palace-hotel-jumeirah/

 

[神秘の古都イスタンブール]

写真7

抜けるような青い空にモスクの尖塔がニョキニョキと聳える不思議な古都。ボスポラス海峡からは爽やかな海風が吹きあげて、アジアからこの地へやってくると、私たちはそこにヨーロッパを、ヨーロッパから国境を越えて足を踏み入れると、そこにはアジアの香りを感じます。ローマ、ビザンチン、オスマンと数々の世界帝国に支配され、悠久の歴史を見続けてきたイスタンブールへ、エキゾチックな旅をしてみませんか。

 


 

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“元添乗員の国外逃亡旅行記”

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