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「意味がわからない」職場で私だけシフト希望が通らない。店長のメモを見つけ、知った最悪な事実【短編小説】

意味がわからない職場で私だけシフト希望が通らない店長のメモを見つけ知った最悪な事実短編小説

なぜ私だけ?通らないシフト希望

私がパートとして働いているカフェは、駅前ということもあり、いつも忙しいお店です。スタッフ同士の仲は悪くないと思っていました。これまでは。

異変に気づいたのは、ここ数ヶ月のことです。毎月提出しているシフトの希望が、なぜか私だけ、ことごとく通らないのです。

最初は「希望者が重なったのかな」「忙しい時期だから仕方ないか」と自分を納得させていました。ですが、他のパートさんや学生アルバイトの子たちの会話を聞いていると、どうもそうではないらしいのです。

「来月の連休、希望通り休めてよかったね」

「うん!旅行楽しみ!」

そんな楽しそうな声を聞くたび、私の胸はモヤモヤとしました。私だって、来月は友人と久しぶりに出かける約束があり、絶対に休みたい日を「×」で出していました。それなのに、見事にそこへシフトを入れられていたのです。

さすがにおかしいと思い、忙しい合間を縫って店長に尋ねました。

「すみません、来月のシフトなんですが、どうしても休みたい日を希望で出していたのですが…」

「あー、ごめんごめん!なんか上手く調整できなくてさ。悪いけど来月は頼むよ」

店長は悪びれる様子もなく、そう言って厨房に戻っていきました。

意味がわかりません。なぜ私だけが我慢しなければならないのでしょうか。理由がわからないだけに、不信感だけが募っていきました。

偶然見つけた店長のメモ

そんなある日の閉店作業中、店長が休憩室に手帳を置き忘れているのに気づきました。普段なら見向きもしません。ですが、その日は何かに引き寄せられるように、開かれたページに目が吸い寄せられました。

そこには、来月のシフト表と、走り書きのメモがありました。

「A(私)とB(最近入った学生の子)はシフトを被らせないこと」

息が止まりました。さらにメモは続きます。

「Bから相談あり。Aがいるとやりづらいとのこと。当面、Bの希望を最優先。Aは調整役」

最悪でした。店長は、Bさんの(おそらく根拠のない)愚痴だけを鵜呑みにし、私を「Bさんが働きやすいように」調整するためのコマとしか見ていなかったのです。

私が真面目に働き、シフトの文句をあまり言わないのをいいことに、私の希望はすべて無視されていた……。

「意味がわからない」

そう呟いた私の声は、誰もいない休憩室に虚しく響きました。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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