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近所の友人「この首輪…あなたの猫のじゃない?」→拾った場所に驚きを隠せなかったワケ【短編小説】

近所の友人この首輪あなたの猫のじゃない→拾った場所に驚きを隠せなかったワケ短編小説

消えたお気に入りの首輪

うちには、それはもう可愛らしい一匹の猫がいます。ふわふわの毛並みで、いつも私の後をついて回る甘えん坊です。

私はその子に、小さな鈴がついた赤い首輪をつけていました。チリンチリンと鳴る音は、愛猫がどこにいるか教えてくれる安心の音でした。

ですが、三日ほど前のことです。いつものように「ただいま」と帰宅すると、愛猫は玄関まで迎えに来てくれたのですが、その首にはあるはずの赤い首輪がありませんでした。

家の中や、お気に入りの庭先を探し回りましたが、どこにも見当たりません。外で何かに引っ掛けて落としてしまったのでしょうか。

怪我がないことだけは幸いでしたが、あの首輪はお気に入りだったので、とても落ち込んでいました。

犯人はまさかの…

そんなある日の午後、ピンポーンとチャイムが鳴りました。近所に住む友人が、笑顔で立っていました。

「こんにちは。ちょっとこれ、見てくれる?」

彼女がそう言って手のひらに乗せて見せてくれたものに、私は息を飲みました。

「この首輪…あなたの猫のじゃない?」

それは、まさしく私が探し続けていた、あの赤い首輪でした。間違いありません。小さな銀色の鈴も、端っこについた小さな傷も、見覚えのあるものです。

「どうしてこれを!? どこにあったの?」

私は興奮気味に尋ねました。まさか彼女の家に入り込んでいた?いや、うちの子は人見知りで、私以外には懐かないはずです。

すると友人は、少し困ったような、おかしいような、複雑な顔をして言いました。

「それがね、驚かないで聞いてほしいんだけど……うちの裏にある、あの大きなケヤキの木の下に落ちてたのよ」

「え? 木の下?」

それだけなら、うちの子が遊びに行って落とした可能性もあります。私が首をかしげると、友人は決定的な一言を続けました。

「そうなの。でもね、ただ落ちてたっていうか……見上げたら、カラスの巣があって。どうもそこから落ちたみたいだったのよ」

カラスの巣。その言葉に、私は耳を疑いました。 カラスは光るものを集める習性があると聞いたことがあります。

おそらく、うちの庭で何かの拍子に落とした首輪を、自分の巣に運ぼうとして、途中で落としてしまったのでしょう。まさか、愛猫の首輪が「空」にあった(?)なんて、想像もしていませんでした。

「カラスにまで狙われるなんて、よっぽど素敵な鈴だったのね」

友人に何度もお礼を言い、戻ってきた首輪を愛猫につけ直しました。当の本人は「にゃあ?」とキョトンとした顔で私を見上げるだけ。

まったく、猫との暮らしは、毎日が驚きの連続です。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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