GLAM Editorial

車酔いしやすい人の特徴!酔った場合の治し方や予防法も解説

 

「旅行中に車酔いしたらどうしよう……」

「そもそも車酔いの原因って何?」

「酔い止めが効かなかったときの対処法があれば知りたい」

 

このような悩みや疑問をかかえていませんか?

 

せっかくの楽しい旅行なのに、車酔いでダウンするなんてとても悲しいですよね。同乗している友達やパートナーにも心配をかけてしまいます。

 

そこで今回は、車酔いしたときの対処法や予防法について、薬剤師がご紹介します。

1 車酔いの原因

車酔いの主な原因は、三半規管内のリンパ液が乗り物の振動により揺さぶられ、三半規管に異常が出ることです。また、からだは動いていないのに、車内から見える景色がどんどん変わることによる脳の混乱も関係しているといわれています。

 

2 気持ち悪い!車酔いしてしまったときの対処法

せっかくの楽しい旅行なのに、車酔いしてしまうと心から楽しめないですよね。ここでは、車酔いをしたときの正しい対処法を3つご紹介します。

2-1 横になる 

車内のスペースに余裕があったり、シートを倒したりできそうなときは、思い切って横になってしまいましょう。寝ると車の揺れやスピードを感じにくくなるため、車酔いが改善されることがあります。

2-2 服の締めつけを緩める

締めつけの強い服で腹部が圧迫されると、気分が悪くなることがあります。車に乗る際はゆったりとした服装を心がけ、車内ではベルトも緩めてできるだけストレスがない状態で過ごしましょう。

2-3 車酔いに効くツボを押す

ここでは、車酔いの症状緩和に役立つ、手や足のツボを2つご紹介します。ツボ押しは何も用意せずにすぐ実践できるため、覚えておくと便利ですよ。


2-3-1 内関(ないかん)

内関(ないかん)とは、手のひらを上にした状態で、手と手首の境にあるシワの中心からひじ側へ指3本分進んだところにあるツボです。

 

このツボは平衡感覚を正常にする働きがあるため、車酔いによる吐き気や胃の不快感を和らげてくれます。

 

2-3-2 築賓(ちくひん)

築賓(ちくひん)は、足の内側のくるぶしからひざへ向かって指5本分進んだところにあるツボで、吐き気を和らげる働きがあります。

 

3 絶対酔いたくない!旅行を楽しむための車酔い予防法

ゴールデンウィークが近づき、遠出の計画を立てている方も多いのではないでしょうか。楽しい旅行の途中、車酔いでダウンするなんてつらいですよね。ここでは、酔い止め薬の服用以外に試していただきたい対処法を3つご紹介します。

3-1 空腹や食べ過ぎを避ける

空腹で車に乗ると低血糖で気分が悪くなりやすく、食べ過ぎの状態だとパンパンな胃が車の振動で揺さぶられることで吐き気を感じやすくなります。

 

ドライブ前の食事は軽く済ませ、ファストフードや揚げ物などの脂っこい食べ物は胃腸に負担をかける可能性があるので控えた方がよいでしょう。

 

3-2 車内をこまめに換気する

車内にガソリンや食べ物などの臭いがこもると酔いやすくなります。運転中も車内はこまめに換気し、休憩所では外に出て新鮮な空気を吸いましょう。車内に無香料の芳香剤を置いておくこともおすすめですよ。

3-3 吐いてもいいように袋を準備する

車酔いの原因には、「酔ったらどうしよう」という心理的なストレスが関連しているともいわれています。

 

「最悪の場合、吐いても大丈夫!」と思えるように、防水の袋を用意しておきましょう。心理的なストレスが減ることで酔いにくくなるでしょう。

4 車酔い対策には漢方薬もおすすめ!

車酔い対策には、乗車時のラクな姿勢を心がけることや心理的な不安を取り除くことなどに加えて、根本的な体質改善を目指せる漢方薬の活用もおすすめです。

 

車に乗ると酔ってしまう原因には、車の振動による三半規管の異常や、からだの感覚と見える景色のズレなどが挙げられます。

 

車酔い対策には

・体内の水分バランスを整えて吐き気を抑える

・自律神経の乱れを整えて、めまいや吐き気を抑える

・心理的な不安を和らげて、ストレスやプレッシャーによる車酔いを防ぐ

といった働きをもつ漢方薬を選びます。

 

漢方薬を服用することで酔いにくい体質を目指せるので、乗り物に乗る度に酔わないか不安になる方におすすめです。

 

ここでは、車酔い対策に用いられる漢方薬を2種類ご紹介します。

 

<車酔いにおすすめの漢方薬>

 

・五苓散(ごれいさん):水分代謝を促し、全身の水分バランスを整える漢方薬です。むくみや吐き気、めまいや頭痛などに幅広く用いられます。(※1)

 

・半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう):「気(エネルギー)」の停滞を取り除き、精神の緊張を和らげる漢方薬です。精神不安やイライラ、不眠に用いられます。車酔いに対する精神的不安が大きい方におすすめです。(※2)

 

漢方薬を選ぶ際に重要なポイントは、自分の状態や体質に合ったものを選んでいるかどうかです。症状や体質に合っていないと効果を感じられないだけでなく、場合によってはからだへダメージを与えることもあります。

 

しかし、どの漢方薬が自分に合っているのかを見極めるのはなかなか難しいですよね。最近では、AI(人工知能)を活用した「あんしん漢方」のようなオンライン相談サービスも登場してきました。

 

AIを活用し、漢方のプロが自分に適した漢方を見極めて、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「オンライン個別相談」が可能です。ぜひ活用してみてください。

 

あんしん漢方

5 車酔いの不安を払拭して楽しい休日を!

車酔いは、平衡感覚をつかさどる三半規管が異常を起こし、自律神経のバランスが崩れることで起こります。

 

車酔い対策には、ラクな体勢をとることや車内の換気、心理的ストレスを排除することなどがおすすめです。これらに加えて、根本的な体質改善を目指せる漢方薬の活用もひとつの方法です。もし車酔いしてしまっても、焦らずご紹介した対処法を試してみてくださいね。

 

参考文献

(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ五苓散エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7941

 

(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ半夏厚朴湯エキス顆粒(医療用)」

https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=7949

 

 

<この記事を書いた人>

稲嶺

あんしん漢方薬剤師
稲嶺 千春(いなみね ちはる)
北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。
様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。
あんしん漢方(オンラインAI漢方)

 

 

 

 

 

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