カナウ

2022.06.04(Sat)

ブラック企業を見極めるためのポイント5選

労働環境の悪いブラック企業なんて、誰だって入社はお断りですよね。

入りたくはないけれど、求人案内だけではなかなかその会社の実態を見抜けないのも事実。

いざ入社してから「こんなはずでは」と思っても、退職するのもまた大変です。

入る前に見極めたい、ブラック起業かどうかを判断するポイントについてお伝えします。


1.「基本給」や残業について明確にしているか

会社を選ぶ際、もっとも気になるのがお給料ですよね。
基本給の額が明確に書かれていない(「20万以上可能」「15万~」など曖昧な表現をしている)場合は要注意。
基本給がはっきり決まっていない会社は、入社してから「経費で使う分を引く」「求めるスキルがない」などの言い分で求人票の記載より低い額を支給される可能性があります。
また、残業について「みなし残業」「固定残業」と書かれている場合は、残業代が給与に含まれるという意味です。
残業ありきで基本給が高い会社は、労働に拘束される時間も長くなると考えましょう。

2.お給料に極端な差がないか

たとえば、「基本給:15万円」と記載があるけれど「月収100万円以上も可能」など高い金額も書いている場合、「がんばったらこれくらいもらえるのだ」と思わず夢を見てしまいますが、実際はその額に達成するためには厳しい条件があったり休日返上が当然だったり、“実態”は相当苦しいかもしれません。
お給料に極端な差をつけるのは、社員の気持ちを煽る目的があると考えるのが妥当。
まともな会社なら、社員誰もが等しく高い給与を得られるような仕組みを用意するはずです。
金額の高さに惑わされず、「この月収になる条件は何だろう」と考えてみる冷静さを持ちましょう。

3.「能力よりやる気重視」は要注意

ブラック企業でありがちなのが、「やり甲斐のある仕事です」「アットホームな雰囲気で働きやすい社風です」「初心者でも大丈夫!」など、能力よりやる気重視のアピール。
特に資格もなく年齢など気になる人にとっては魅力的な会社に見えますが、本当にやる気のある人がほしい会社なら業務の内容を詳しく書いて合う人を求めるし、福利厚生なども具体的に記載するはずです。
やる気重視の会社はそれだけ熱意を持って働くことを求められるので、「実際に何をするのか」をしっかりチェックしましょう。

4.【面接編】労働基準法を無視した働き方を求める

たとえば、「妊娠したら辞めてもらっている」「有給休暇は許可制」など、法律を無視したやり方を「それでもいいよね?」と暗黙の了解のように押し付けてくるような会社はやめましょう。
「年間休日:120日」と求人票に記載してあるにも関わらず、「実際は土曜日に出社することがほとんど」などまったく違うことを言ってくる会社もアウト。
勤務の実態は面接の場で知ることも多いので、おかしいなと感じたら入社を辞退するのが自分のためです。

5.【面接編】質問にしっかり答えてくれるか

お給料や残業代、福利厚生などでこちらが質問しても、「入ればわかるよ」「人によって変わるから」など具体的に答えてくれない会社はブラック企業の可能性が高いと思いましょう。
質問自体を嫌がる面接官もいて、入社を考えてくれる人に対して安心できない返答をする会社は信用できません。
面接では「ここまで来たのだから」と一方的に入社を前提にする面接官もいますが、おかしいなと感じたら後日入社を辞退するお手紙を送るのもOKです。

おわりに

入ってしまうと退職は難しいのがブラック企業。
まともな会社かどうか見極めるためには、求人票でも面接でも「常識ある対応をするかどうか」がポイントになります。
後悔を避けるために、違和感を覚えるときは無視せず確認するのが最善と思いましょう。
(ひろた かおり/ライター)

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