GLAM Editorial

【GLAMなオトコ】Vol.21 西島秀俊が語る、輝く笑顔の理由と、人生を変えてくれた恩人や先輩との出会い

(C) 小森陽一/集英社 (C) 2018 映画「オズランド」製作委員会

Q.たくさん笑顔を見せていた小塚慶彦役は、素顔の西島さんに近かったのでしょうか?

いや、小塚は相当変わった人だし、僕はここまで変じゃないとは思っています(笑)。でも、確かに最近は公安の捜査官をはじめ、殺し合う役から特殊な人間までを多く演じてきました。今回は遊園地の職員ということで、ある意味、等身大に近いところで演技ができたのかもしれないです。

ただ、僕自身は小塚をぶっきらぼうで失礼な上司というイメージで演じていたので、そんなに笑っている印象はなかったのですが、僕は現場が好きだし、たぶん共演者が相当面白い方たちだったので、思わず笑ってしまうことが多かったのではないかと。

Q.波瑠さん演じる新入社員・波平久瑠美は、不本意な配属先に不満タラタラでしたが、小塚との出会いを経て、人生が輝き出します。西島さんは、久瑠美の成長ぶりをどうご覧になっていましたか?

本作は若い女性が見方を変えることで、自分の居場所を見つけていくという成長物語ですが、もう1つ、対部下として上司の目線から見ても共感できる点が多いのではないかと。新人に全然やる気がなくて、失敗するのがわかっているけど仕事をやらせることで成長させていく。

小塚の上にも上司である園長がいて、彼も最初はいろんなことがあったのかもしれない。もしかして、小塚自身が波平に対して、昔の自分を見ているようなシンパシーを覚えたのかもしれないし。そういう受け継がれていく話でもあるのかなと

僕も若い頃は思い込みでいろいろ突っ走っていたけど、先輩たちは「何でもやってみろ」と、自由にさせてもらった気がします。失敗も経験になりますから。僕もだんだん年齢が上がってきたので、自分が関わる現場では、若い子たちに「どんどんやってみろ」と言えるような現場作りがしたいです。

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