GLAM Editorial

2022.08.22(Mon)

誰にも言えない【デリケートゾーンのかゆみ】。意外な原因と対策を解説!

「デリケートゾーンのかゆみが気になる」

「仕事中や外出先でかゆくなると困る」

「かゆみの原因って何?」

このような悩みや疑問をかかえていませんか?

 

ほかの人にはなかなか相談できないデリケートゾーンのかゆみは、なるべく自分で解決したいですよね。実はこのような悩みを抱えている女性は多いのです。

 

今回は、デリケートゾーンのかゆみの原因や対策について、薬剤師がご紹介します。


1 デリケートゾーンがかゆい……。その意外な原因とは?

 

デリケートゾーンのかゆみの原因には、大きく分けて「かぶれ」と「感染症」があります。

 

「かぶれ」は主に、下着による締めつけや生理用ナプキンとの接触などで起こります。一方「感染症」としては、カンジダという真菌(カビ)による感染がよく知られています。

 

以下に、デリケートゾーンのかゆみの原因を詳しくご紹介します。


1-1 洗い過ぎ

デリケートゾーンの皮膚はまぶたより薄いといわれています。そのため、石けんでゴシゴシ洗うと皮膚のバリア機能が落ち、雑菌が繁殖しやすくなってかゆみを引き起こします。

 

デリケートゾーンを洗う際は、刺激の少ない専用ソープなどを使ってやさしく洗いましょう。


1-2 下着のサイズが合っていない

下着のサイズが合っていないと、下着の締め付けや摩擦によって、皮膚がかぶれることがあります。

 

ブラジャーのひもやショーツのゴム部分を確認し、下着のサイズが合っているか確認しましょう。


1-3 感染症

カンジダなどによる感染症も、デリケートゾーンのかゆみを引き起こす原因になります。

 

粘膜はバリア機能が弱いため、感染症を起こす細菌やウイルスなどが入りやすい部位です。また、高温多湿で皮脂や汚れがたまりやすいデリケートゾーンは、病原体が繁殖するのにうってつけの環境です。

 

デリケートゾーンが菌などに感染する感染経路は、性行為に限りません。免疫力が低下している場合は温泉などでもうつる場合があります。


2 かゆみを減らす3つの対策法

次に、デリケートゾーンのかゆみを減らす方法を3つご紹介します。


2-1 清潔に保つ

かゆみを抑えるには、まずは清潔を保つことが重要です。

 

ただし、石けんで洗いすぎると、常在菌まで洗い流してしまい、症状が悪化するので注意が必要です。デリケートゾーン用の専用ソープで洗うか、ぬるま湯でさっと洗いましょう。

 

また、生理中はこまめにナプキンを取り替えて、肌に経血がついた状態で長時間放置しないようにしましょう。

 


2-2 綿の下着を着用する

下着は、綿素材のものを選びましょう。デリケートゾーンはムレてかゆみが出やすいので、通気性のよい素材の下着を選ぶことが大切です。


2-3 トイレットペーパーやナプキンを肌にやさしいものに変える

トイレットペーパーやナプキンは、肌にやさしい素材のものを選びましょう。

 

かゆみやかぶれのある皮膚は過敏になっているので、肌にあたるものはやわらかくて皮膚にやさしいものをおすすめします。


3 漢方薬で体質改善も◎

デリケートゾーンのかゆみの改善には、清潔に保つことや、刺激を与えないことが大切です。それに加えて、根本的な改善ができる漢方薬の活用もおすすめです。

 

デリケートゾーンのかゆみには、「皮膚の表面に滞ってしまった老廃物を排出する」「肌に栄養を届けることで、肌のバリア機能を回復する」「肌のかゆみや炎症を抑える」「水の巡りをよくして肌に潤いを与え、乾燥を防ぐ」などの作用がある生薬を含んだ漢方薬を選びます。

 

ここでは、デリケートゾーンのかゆみに用いられる漢方薬を2種類紹介します。

 

〈デリケートゾーンのかゆみに悩む方におすすめの漢方薬〉

 

・竜胆瀉肝湯(りゅうたんしゃかんとう):下半身の湿熱を改善し、デリケートゾーンのかゆみを和らげます。比較的体力がある人に用いられ、残尿感やおりものの治療にも用いられます(※1)。

 

・温経湯 (うんけいとう):からだを温めて血流を改善し、デリケートゾーンに潤いを与えてかゆみを和らげます。手足がほてり、唇が乾く人におすすめです(※2)。

 

漢方は、動植物や鉱物などをもとにした生薬を組み合わせて生成します。自然の恵みを利用する漢方は、化学合成した西洋薬とは違い、副作用リスクも低いのが特徴です。

 

人それぞれの症状や体質に合わせて選ぶことで素早い効き目を感じられ、体質を根本から改善することができます。

 

しかし、体に適した漢方薬を使うなら、医師や薬剤師など、漢方に精通した専門家による診断と処方が大事です。体に合っていないと、効き目が十分に出ないだけでなく、思わぬ副作用に見舞われる場合もあります。

 

いま、自宅で実践できる漢方として注目を集めているのが、「あんしん漢方」というオンラインサービスです。あなたの症状や体質に合うパーソナルな漢方をモットーに、本当に最適な漢方薬を導き出してくれます。

 

診断、処方、漢方薬の購入から配送まで、すべて自宅にいながら完結できるのもメリットのひとつ。初回のお試しプランもあるので、気軽に体験も可能です。

 

 

4 デリケートゾーンのかゆみを解消してスッキリしよう

デリケートゾーンの悩みは人に言いにくいものであるため、病院に行けずに悪化してしまうことが多いといわれています。

 

かゆみ対策としては、まずはデリケートゾーンを清潔に保ち、なるべく肌に刺激を与えないようにしましょう。

 

また、かゆみの原因には「かぶれ」のほかにも「感染症」があります。感染症の場合は適切な薬を服用しないと治りません。恥ずかしくて受診を控える方も多いかと思いますが、悪化を防ぐためにも、症状が続く場合は早めに受診しましょう。

 

ムズムズと不快なデリケートゾーンのかゆみを解消し、スッキリとした気持ちで過ごしましょう!

 

参考文献

(※1)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ竜胆瀉肝湯エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=8924

 

(※2)くすりの適正使用協議会 くすりのしおり「ツムラ温経湯エキス顆粒(医療用)」
https://www.rad-ar.or.jp/siori/search/result?n=9076

 


<この記事を書いた人> 薬剤師 稲嶺 千春 北陸大学薬学科卒業後、製薬企業や調剤薬局に勤務。
様々な経験をする中で、対症療法ではなく、漢方による根本治療の大切さを実感する。漢方薬の力をより多くの方に広めるために、漢方のプロがAIを活用して自分に適した漢方薬を選び、お手頃価格で自宅に郵送してくれる「あんしん漢方」で情報発信をしている。

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