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「会話は詰め将棋」相手の本音を聞き出すコミュニケーション術

恋愛中に、大好きな彼の本音を確かめたいのが乙女心の常ですよね。

また、ビジネスシーンでも取引先や上司の本音を把握することで、スムーズに仕事が進められるのも確かです。

とはいえ、誰しも歳を重ね、経験が増えると本音を隠しがちになります。

何でも素直に発言してしまうと、自分の状況が不利になったり、誰かを傷付けてしまう可能性があるからです。

本人も、無意識に本音を隠して建前トークが当たり前となっていることも多いでしょう。

そんな、手強い相手の本音を聞き出すにはどうしたら良いのでしょうか?

今回は、さりげなく本音を聞き出す誘導テクニックをお伝えします。

 

心の距離感を近づける

「単純接触効果」をご存じでしょうか?
例えば、1ヶ月に1度、丸1日会って話すよりも、毎日5分でも顔を合わせている方が親近感がわくものです。
それを単純接触効果と言って、接触回数が多いほど心を開きやすくなります。
相手から本音を聞き出したいのであれば、毎日の挨拶を欠かさない。
離れているのなら頻繁にメールや電話でコンタクトを取るなどで、距離感を縮め警戒心を解きましょう。

会話は詰め将棋

心の距離感を縮める時の会話は、いきなり本題に入らず、軽い日常会話が良いでしょう。
当たり障りない内容から、少しずつプライベートな内容をこちらから話すことで、相手も気を許してくれます。
1度の会話ではなく、数日もしくは数週間、数ヶ月単位で距離感を詰めるのです。
また、メールや電話でも同じです。短い文章や5分程度の何でもない会話を日にちをかけて頻繁にするのがポイントです。

メールの後は電話で確認

どうしても直接、会えない相手だけど、本音を聞き出したい場合は現代文明のツール、メールが役立ちます。
メールでも人柄は出ますし、文章の裏に隠れた気持ちというのも親しくなればなるほど感じ取れるものです。
そして、ポイントは短めのメールと電話を繰り返すことです。
メールで少し親しくなった後に、電話で相手の声の調子を確かめるのです。
リラックスしているようでしたら、本音を聞き出すまで、あと1歩。

聞き出すタイミング

相手と少し仲良くなれたとしても、本音を聞き出せるとは限りません。
忙しかったり、イライラとしている時に話しかけても難しいでしょう。また、いきなり本題に入っても警戒されます。
心の距離感が縮まってきたと思っても、話す環境が良くないと難しいです。
相手がリラックスしている状態を見抜いて話すタイミングを見計らいましょう。

まずは自分が本音を話す

人は親しくなればなるほど、無意識にミラーリングをしてしまいます。
ミラーリング効果というのは、恋愛市場で好きな相手に親近感を持ってもらう為のテクニックです。
既に多くの人に知られ過ぎているテクニックなので、わざとらしいミラーリングや、心を開いてない相手のミラーリングは不快感に思われてしまい逆効果なのです。
しかし、単純接触効果を繰り返したりして、相手と心の距離感が近くなると不思議と自然にお互いがミラーリングし始めるのです。
そんな時期を見計らい、自分から本音を話すと、その自然な相互的ミラーリング効果により、相手も本音を話してしまうのです。

本音を話さない人は2パターン

本音をなかなか話さない人は、計算高く自分が損をしたくないというタイプ。
相手を傷付けたくないからという思いやりタイプがあります。
動機は違いますが、どちらのタイプも、過去に人間関係で傷付いている確率は高いでしょう。
どちらにせよ本音をなかなか話してくれない人は、どこか繊細です。
なので、こちらが密かに本音を聞き出そうとしていることもお見通しかもしれません。

さいごに

なかなか本音を話してくれない相手から、本音を聞き出そうと、アレコレ四苦八苦するかもしれません。
しかし、本音を話さない人も繊細なので、そんなあなたの焦りを感じると、相手も緊張して本音を話すモードになりません。
そんな時は素直がいちばん。
本音を聞き出す、聞き出さない、の駆け引きの前に、相手に興味を示して純粋に親しくなりたい!という気持ちで接し続けることです。
そうすると自然と本音を言い合える関係性へ変化してゆくことでしょう。
(キタミカ/ライター)

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