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「悪口が書いてあって」私の悪口を呟く親友の裏アカ。正体を知りつつフォロー申請した私の狙い【短編小説】

悪口が書いてあって私の悪口を呟く親友の裏アカ正体を知りつつフォロー申請した私の狙い短編小説

親友が見せたもう一つの顔

「ねぇ、これって亜美さんのことじゃない…?」

大学の友人から恐る恐る見せられたスマホの画面。
そこに表示されていたのは、見覚えのないアカウントでした。
でも、書かれている内容は、紛れもなく私のこと。

『一見おとなしそうだけど、裏では結構ずる賢いよね』 『この前もレポート手伝わされたんだけど。マジありえない』

そこには、事実を巧妙に捻じ曲げた、悪意に満ちた言葉が並んでいました。
そして、何より私を凍りつかせたのは、そのアカウントの持ち主が、私の親友である加奈子だとすぐにわかってしまったことでした。

アイコンは飼っている猫の後ろ姿、好きなカフェの限定メニューの写真。
私しか知らないはずのプライベートな話まで…。

裏切られたというショックと悲しみで、頭が真っ白になりました。
あんなに何でも話せると思っていたのに。でも、涙は出ませんでした。
代わりに、心の奥底から静かな怒りが湧き上がってくるのを感じたのです。

感情的に問い詰めるのは違う。
私は、冷静に彼女と向き合う方法を考えました。そして、一つの作戦を思いついたのです。

沈黙のフォローリクエスト

数日後、私は自分のメインアカウントから、加奈子の裏アカウントに、そっとフォローリクエストを送りました。
通知が届いた瞬間、彼女はどんな顔をするだろうか。

それからというもの、加奈子の態度は明らかに不自然になりました。
私と話すときは目が泳ぎ、スマホを異常に気にするようになったのです。

きっと、リクエストの送り主が私だと気づいて、気が気じゃないのでしょう。
裏アカウントの更新もピタリと止まりました。

そして週末、私は「話したいことがあるんだ」と、彼女をいつものカフェに呼び出しました。
「ごめん、待った?」 ぎこちない笑顔で席につく加奈子に、私はいつも通りの明るい声で話しかけます。

「ううん、大丈夫だよ。それよりさ、最近面白いアカウント見つけちゃって」

そう言って、私はスマホの画面を彼女に向けました。
そこに表示されているのは、あの裏アカウントのプロフィール画面です。

「そのアカウント、加奈子のだよね?私の悪口が書いてあって、すごく悲しかったな。だから、本人に直接話が聞きたくて、”フォローリクエスト”送ってみたんだけど…気づいた?」

私の言葉に、彼女の顔はみるみるうちに青ざめていきました。
もう言い逃れはできないと悟ったのか、小さな声で「ごめんなさい…」と繰り返すばかり。

私はその謝罪を静かに聞き、そして、彼女とはもう二度と会わないことを心に決めました。
偽りの友情に別れを告げた今、私の心は驚くほど晴れやかです。

 

本記事はフィクションです。物語の登場人物、団体、名称、および事件はすべて架空のものであり、実在のものとは一切関係ありません。

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※本コンテンツ内の画像は、生成AIを利用して作成しています。
※本コンテンツのテキストの一部は、生成AIを利用して制作しています。

 

 

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